小さな子どもから高齢者まで、地域の『福祉』に触れ考える1日

 

三沢市社会福祉協議会が、性別や年齢を問わず全ての市民が福祉について考え地域の絆を深めるとともに、同協議会への理解と地域福祉向上を求めて開催する『社協まつり』。36の企業・機関・団体、多数のボランティアの協力によって今年も9月28日、総合社会福祉センターで盛大に開催され、延べ2000人を超える人々が来場しました。

まず、会場中庭で行われたオープニングを飾ったのは、恒例の『よさこい』と『200人風船飛ばし』。子どもたち200人の手から放たれた色とりどりの風船は、夢や希望を乗せて雲一つない大空へ舞い上がりました。続いて、特設ステージでは踊りや演舞、演奏など演目が披露され、会場内の至るところで模擬店や体験・相談・測定コーナーなどが展開。各団体は自らの活動を紹介しながら、子どもから高齢者まで幅広い年代の来場者を楽しませました。三沢保育事業研究会が総合社会福祉センター2階に設置した『手作り玩具の体験コーナー』は、小さな子ども連れの親子であふれ、保育士によるボイスパーカッションなどミ二ステージも開催。特設ステージ最後の演目として登場した地元ヒーロー『ホッキーガイ』は、子どもたちの声援を受けながら方言混じりの悪役から『ホッキーナちゃん』を救い、夢を持つことの大切さを伝えていました。

三沢市社会福祉協議会の黒田会長は、主催者として多くの人々が訪れた今回の成功を喜びながら、「次回以降は、車いすを利用する方が1人でも訪れやすい環境や対応を整えるよう努力したい」と自ら課題を指摘。さらに、小学生や中学生など子どもたちの高齢者に対するボランティア活動が広がっていることに「小学校の低学年から福祉との接点を持たせておくことが必要です」と話し、さまざまな年代の人々が『福祉』と触れ、考えるこのイベントの意義を改めて伝えていました。