自分で選び、食べるバイキング給食で、楽しみながら食育

10月20日、三沢市学校給食センターによるバイキング形式の給食が、三沢市立三沢小学校で実施されました。

栄養バランスがとれた固定のメニューを、あらかじめ決められた分量で食べるのが通常の学校給食。しかし、このバイキング形式の給食では、複数ある料理の中から子どもたちが自分で種類や量を決めて食べることができます。料理の種類や量を選び味わう食事の楽しさを感じてもらうこと、料理を取り分ける際のマナーや思いやりを学んでもらうこと、偏食の改善などがその狙い。三沢市では昨年度、試験的に実施した小中3校で好評を得たことから、今年度は市内全校を対象に希望調査を行い、日程的にも実施可能な5校でバイキング給食を行うこととなりました。

そして今回は三沢小学校の体育館を会場に行われ、同校6年生児童68人が参加。この日のために学校給食センター職員が考え、準備したメニューは、えびカツのりまきや焼き小龍包、ほたてのバター焼きなど全部で21種類。調理に時間や労力がかかり、通常の給食では出せない料理や季節感のある料理を意識して作ったとのことです。しかも今回のメニューのほとんどに県・市産の食材を使用。大皿に盛られた豪華な給食が「主食」や「主菜」「副菜」といった種類ごとテーブルに並べられました。まず最初に、学校給食センターの種市栄養士から、栄養の役割や取り分け方の説明を聞いた児童たちは、班ごと順番に給食が並んだテーブルへ。どれを取ろうか、悩んだり友だちと相談しながら料理を取り分けていました。悩みながらも取り分けた給食を自分の机に運び、「いただきます」。いつもとは違う給食に満面の笑顔を見せながら、おいしそうにほおばっていました。そして、班ごとに分かれた児童たちのテーブルに先生や学校給食センター職員も同席。一緒にバイキング給食を味わいながら、給食を作る側と食べる側で「どんなものが食べたい?」といった質問などをしながら交流を深めていました。