ゆめの職業に就くために、地域の”本職”講師がアドバイス

 

10月22日、三沢市公会堂で、『仕事に学び、人に学ぶ、ゆめ実現推進事業』が行われました。

これは、子どもたちが「将来なりたい」と夢見る職業に就くために、実際にその職業に従事する地域の人々から助言や指導を受ける地域一体型授業。『ゆめ』実現への目的意識と日々の学習に対する意欲を子どもたちに持ってほしいと、ボランティアで講師を引き受ける地域の人々や各学校の協力を得て、市と市教育委員会が毎年実施しています。今年は、事前アンケートをもとに保育士やスポーツ選手、大工、キャビンアテンダント、フラワーアレンジメントなど16職種の講座を開設。市内全小学校の6年生児童396人が、その中からそれぞれ希望する2つの講座を受講しました。

『スポーツ選手』の講師を務めた地元出身の元K-1選手、小比類巻貴之氏は、空手を始めてからK-1選手になるまでの経緯を講話。児童たちと会話を交わしながら、自身の想いを伝えました。中学2年から空手を始めた小比類巻氏は高校時代、米軍三沢基地内での初試合で全勝し、空手の全国大会でも3位に入賞。自信をつけた氏は単身上京し、K-1ジム入門後1カ月でプロテストを受けるも、試合に敗れ不合格になったとのことです。帰郷して毎日海を見ながら敗因を見つめ直したという小比類巻氏。再挑戦したプロテストで合格し、その年のうちに日本王者へ。「自信を持っていたことで夢に近付いた」と話し、ミット打ち体験をする児童らにあいさつや礼儀の大切さなども伝えていました。

就業に必要な知識や技術、就業に至るまでの経緯や想いなど、それぞれの職業に実際に就いていた講師が語る『本物の言葉』に、児童たちは熱心に耳を傾けていました。