講習の指導や支援など、救命普及啓発活動の良きパートナーが誕生

11月10日、三沢市消防本部で、応急手当普及員の認定証交付式が行われました。

応急手当普及員とは、消防機関による応急処置技能の普及を支援し、救命講習を教授する人員またはその資格。一定の講習を受けることで、各消防本部から認定されます。三沢市消防本部では、9月から10月にわたって1日8時間の講習を3回実施。その全てを受講した5人が、三沢市消防本部として初めて応急手当普及員に認定されました。5人の認定者のうち、この日は(画像前列左から)キング美雪さんと三好尚子さん、野中貴陽子さんが出席。葛西消防長からそれぞれに認定証が手渡されました。認定者は今後、応急手当普及員として、普通救命講習の指導や消防本部が実施する普通救命講習会のサポートを行うとのこと。葛西消防長は、「良きパートナーとして皆さんに加わっていただいたことで、普通救命講習の普及・啓発がさらに加速する手応えを感じています」と話し、認定者の活躍に期待しました。

今回出席した3人の認定者は、上級救命講習会を通じて知り合い、この応急手当普及員講習会へ一緒に参加。市消防本部で実施された講習会では、心肺蘇生法やAED使用法の指導方法や講習意欲の高め方などを学び、人に教えることの難しさを感じたというキングさん。また、野中さんは消防の仕事をより間近で知ることができたとのことです。命を救うために消防と市民の連携が大切と話す3人は「農村部で若い人向けの講習会を開くなどスキルアップ重ね指導者を目指したい」「市民が救命する認識を高めることで(患者さんが)少しでも早く社会復帰できるように貢献したい」「一般市民にもできることがあること、救える命があることを知ってほしい」と話し、今後の活動への意欲を高めていました。