「いろいろな本を読んでほしい」。感謝の思いこめた『はまなす文庫』が誕生

12月4日、語りの会『はまなす』の吉村五三子会長と大村千鶴子さん、前橋容子さんが市長室を訪れ、市立図書館に対する児童図書寄贈の目録を種市市長へ手渡しました。

 

平成8年に読書団体連絡協議会の会員が集まり発足した同会は、市立図書館を拠点に市内の小学校や保育園、児童センター、介護施設などを訪問。手作りの紙芝居などを使って、子どもたちや高齢者に、地域の歴史や伝説などを語り聞かせる活動を継続しています。また、現在は17人となった会員一人ひとりが自ら積極的に語りの技術向上や工夫に努め、高い意欲を持って活動。この長年にわたる民間伝承活動が評価され、同会は平成25年11月に全国4団体の一つとして野間読書推進賞を受賞しました。副賞である賞金の使い道を考えた同会は、拠点としてきた市立図書館と地域の人々に「形に残る恩返しがしたい」と今回、児童図書63冊(約10万円相当)を購入し、寄贈。市立図書館1階に『はまなす文庫』が新たに特設され、12月4日から利用が開始されました。寄贈図書は、市立図書館の協力を得て、幼児から中高生、大人まで幅広く楽しめるものを選定。「お父さんやお母さんが手に取って読み、親から子へ伝えてほしい」といった思いも込められています。

「子どもたちにいろいろな本を読んでほしいと思い寄贈いたします」。願いを込め目録を手渡す吉村会長に、種市市長は「皆さんの汗の結晶をありがとうございます」と感謝の思いを伝えていました。

 

広報みさわ2014年1月号「三沢魂」 [2643KB pdfファイル]