昔の道具から先人の暮らしや知恵・工夫を知り、その大切さを学ぶ

 

2月12日、おおぞら小学校で『昔のくらしと道具』についての社会科授業が行われました。

同校は、毎年3学年の社会科授業で、昭和初期の暮らしや道具について勉強。六川目地区に住む一戸実さんの協力を得て、約20年前から一戸さん宅前の古民家『おらどの家』と地域の小学校で体験授業を行っています。今回は、おおぞら小学校に合併後、2回目となる出前授業。一戸さんが所有する洗濯板や自在かぎ、はかり、かつぎ棒、たもなど、実際に使われていた古道具や衣類を同校へ持ち込み、3学年児童23人が体験しました。

おじいさん・おばあさんが子どもだった頃の道具は、今では見ることも少なく、その使い方や工夫に驚く児童たち。一戸さんから説明を受けた後で実際に古道具を手に取り使り、水道も電気もなかった暮らしの大変さ、その中で少しでも労力を減らそうと積み重ねた先人の知恵に感心していました。また、児童と囲炉裏を囲んだ一戸さんは、昔の家族は家長を中央に座る場所が決まっており、一緒にご飯を食べながらその日あった出来事などを話し合ったことを説明。道具や衣類を直しながら大切に使ったことなども伝えました。その後、児童たちは「昔の防寒具の重さは?」「一戸さんが子どもだった頃の暮らしは?」「今ある道具で一番便利だと思うものは?」など質問。一戸さんはその一つ一つに丁寧に答えると、熱心に聞き入る児童たちへ「昔の人が知恵を絞り工夫し頑張ってきたことで、今のみんなの暮らしがあることを忘れないでほしい。みんなも昔の人のように、ものを大事にしてほしい」と話していました。