「ありがとう」の循環型社会を目指した取り組み

 

 

 4月19日、NPO法人青森バイオマスエネルギー推進協議会主催の環境啓蒙活動イベント『アースデイ青森2015』が、市内にある(株)高橋木質ペレットプラントで行われました。


循環型社会の仕組みや大切さを言葉で理解するだけでなく体で感じようと企画された今回のイベントには、その趣旨に賛同した市内外35団体が参加。木のぼり体験やチビッコチェーンソー体験の運営、チェーンソーアートの実演などで来場者を楽しませました。

開会式では同協議会の高橋博志理事長が県内初となる『木の駅プロジェクト』の実施を発表。県産の間伐材を現金のほか地域通貨『モリ券』で(株)高橋木質ペレットプラントが買い取るこのプロジェクト。買い取った間伐材はペレット燃料に加工します。『モリ券』は同社のペレット燃料を購入できるほか、ペレットストーブを導入している市内飲食店などでも利用可能。『モリ券』を受け取った店が同券を利用しペレット燃料を購入することで、地域内で物質循環などが生まれます。同プロジェクトは5月1日から始まり、杉材のみを1トン当たり3,000円(3,000モリ)で購入。当面の間は、同協議会が主催する『きこり講座』を修了した者に限って間伐材を持ち込めるとのことです。

髙橋理事長は、「物質やお金の循環だけではなく、ありがとうの気持ちの循環が本当の循環型社会。普段の暮らしの中で循環型社会について少しでも意識してほしい」と語り、楽しみながら環境について学べる同イベントを今後も継続したいと抱負を述べていました。