先人の遺徳に思いを馳せ未来へつなぐ特別展

 

8月2日、三沢市斗南藩記念観光村を管理・運営している三沢市観光協会が『三沢市斗南藩記念観光村 先人記念館開館20周年記念式典』を開催しました。

 

日本初の民間洋式牧場を谷地頭に開設した廣澤安任の子孫である廣澤安平氏から、昭和63年に約11ヘクタールの土地と歴史的史料の寄付を受けたことをきっかけに、廣澤安任の史料や遺産を後世に伝えるとともに観光振興をはかるため、市は三沢市斗南藩記念観光村の整備に着手。平成7年10月1日に貴重な史料や農具などを収蔵し展示する先人記念館や六十九種草堂などをオープンしました。その後、徐々に食堂、農産物直売所、総合案内施設『くれ馬ぱ~く』などを整え現在に至っています。

先人記念館開館20周年に合わせ同館では、5月30日から12月13日まで『廣澤安任 未来への挑戦と軌跡』と題し3部構成の特別企画展を実施。現在展示している史料は廣澤家の子孫、廣澤百合子さんがこれまで保管してきた勝海舟や松方正義が揮毫した扁額のほか、掛け軸や蔵書約1500点などが中心。廣澤安任の幅広い人脈と深い学識を伺い知ることができる内容となっています。

式典では、史料を寄託した廣澤百合子さんに種市市長が感謝状を授与。主催者の三沢市観光協会の佐々木清会長が「貴重な史料を最大限生かすべく特別企画展を開催した。先人の遺徳に思いを馳せ、新たな地域づくりや人材育成の参考にしていただきたい」とあいさつし、多くの来場者が歴史を学び未来に生かすことを期待していました。