戦後70年目の節目。平和への思い新たに

 

 

8月17日、三沢市字山ノ神にある招和台において、『平成27年度三沢市戦没者追悼式』が開催されました。

 

日清・日露両戦争での戦死者をまつる鎮魂碑(明治43年頃建立)、明治26年5月に当時日本領だった千島列島の治安を守ろうと船で向かうも遭難死した報效義會の10人をまつる報效義會三番艇遭難之碑(昭和15年建立)、太平洋戦争で亡くなった三沢村(当時)出身の戦没者356人をまつる殉国之霊碑(昭和32年建立)、昭和7年9月に日本人初の太平洋無着陸横断飛行を目指し淋代海岸を飛び立つも消息を絶った搭乗員をまつる報知日米號搭乗員慰霊之碑(昭和37年建立)の4つの慰霊碑が並ぶ招和台。戦後70年の節目を迎えた今年の追悼式には、太平洋戦争戦没者の遺族ら約80人のほか関係者が出席。国のために命をささげた方々に思いを馳せ、平和への誓いを新たにしました。

種市市長は、「先の大戦から学び取った多くの教訓を改めて心に深く刻み、二度と悲惨な歴史を繰り返すことのないよう戦争の悲惨さと平和の尊さを語り継ぐ」とあいさつ。三沢市遺族会の河村幸利会長は「世代交代が進み戦争を知らない国民が多くなりましたが、家族を守り地域や国を守ろうと頑張った人たちの思いは変わりません。私たち遺族は、国に殉じた英霊の思いを無駄にせぬよう一層の努力をいたします」と、平和を守り続ける決意を述べました。

その後、参列者たちは4つの慰霊碑に献花。両手を合わせ深々と頭を下げながら、追悼の思いを深めていました。