バスから考えるまちづくりのチャレンジ ~多様な主体の連携をどうデザインするか~

 

9月8日、公会堂で『第7回地域バス交通活性化セミナー』が開催されました。

このセミナーは、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団、国土交通省東北運輸局、特定非営利活動法人まちもびデザインが主催したもの。公共交通の確保・維持が重要な課題となっているなか、課題の明確化とその解決手法について参加者と共に考えることを目的として開催されたもので、会場には自治体担当者や交通関係事業者など約90名が参加しました。

セミナーでは、名古屋大学大学院准教授の加藤博和氏から「くらしを支えまちを楽しくするバス路線をみんなでつくりませんか?」と題して基調講演が行われ、将来にわたり持続可能なバス路線には、関係者同士の目的意識の共有やコミュニケーション、行政の総合的な交通政策が必要であると語られました。

また、この後行われたパネルディスカッションには、加藤准教授に加え、特定非営利活動法人まちもびデザイン事務局長 伊地知恭右氏、十和田観光電鉄株式会社代表取締役社長 白石鉄右エ門氏、星野リゾート青森屋支配人 山形徹氏、市の交通政策担当として岩織香奈子氏、コーディネーターとして福島大学経済経営学類准教授 吉田樹氏の6名が参加。三沢市の現状や取組事例から、交通を担う事業者や行政との連携強化の必要性を再確認するとともに、誰を・どこに連れて行き・どの様な暮らしをして欲しいと考えているのか?などの交通政策のあるべき姿などについて議論がなされました。

終わりには、6名のパネリストから今後の公共交通に必要な要素についてフリップボードで発表。地域交通への熱い想いが語られました。 

市では現在『地域公共交通網形成計画』の策定について取組みを開始。計画には、まちづくり施策との連携、関係者間の連携の強化が盛り込まれ、本計画を基に、地域バスを含めた公共交通の確保・維持を目指した取り組みを行うこととしています。