体験を通して学ぶ『ものづくり』の楽しさと喜び

 

10月26日、木崎野小学校で青森県職業能力開発協会が『ものづくりの魅力講座』を開催しました。

 

ものづくりに就く若者が減り人材の不足が深刻になるなか、子どもたちにものづくりへの関心を高めてもらおうと同協会が主催する講座は県内2例目。同校6年生115人の児童が、建築大工、菓子製造、建具製作、畳制作、建築板金および和裁の6職種から2職種を選びものづくりを体験しました。講義では、熟練技能者のなかから『ものづくりマイスター』として認定を受けた職人らが児童を指導。限られた時間の中でも児童が作業の難しさや面白さ、完成したときの喜びを味わえるよう事前に材料を加工し準備するなど工夫を凝らしていました。建築大工部門には67人の児童が参加。三沢市職業能力開発協会会長の浦田繁美氏ら3人の職人がいす作りの手順を教えると、児童らは慣れない手つきでミニいす作りに挑戦。高坂皐伎(こうき)くん(11歳)は、「木の面を合わせてくぎを打つところが難しかったが、狙ったところに打てたときは楽しかった」と、初めてのいす作りに満足していました。指導にあたった浦田会長は、「最近は建築の見習いがいなくなり人材が不足している。活動を通じて将来、建築に興味を持って欲しい」と、将来の担い手が育つことを期待していました。