次世代へ震災の記憶を引き継ぐ写真パネル展示『東日本大震災を明日へ生きる世代へ』

 

 

平成27年10月27日、六川目自主防災会が、おおぞら小学校で東日本大震災発生当時の写真を展示しました。

平成23年3月に発生した東日本大震災から4年半が過ぎ、東日本大震災の記憶を風化させず、子どもたちに防災意識を新たにしてもらおうと、六川目自主防災会が企画。実施には、市の『災害に強いまちづくり事業』を活用しました。

同防災会会長の一戸実氏は前日に小学校玄関付近に数十点の写真を展示、この日は授業開始前の全校児童約120名を前に震災の経験を語りました。

六川目地区では住宅6棟、物置28棟が被害を受けたものの、迅速な避難により死傷者は出ませんでした。一戸会長は、同小学校が海抜9mの地点にあり、避難先は数km離れた谷地頭団体活動センターであることに触れ、「津波はスピードが速いからすぐに逃げなければならない。普段から体をきたえること、避難訓練を行うことが大事」と写真で当時の記憶を振り返りながら児童へ語りかけました。

一戸会長は、震災発生後に六川目地区の被害状況を自ら調査。その結果をもとに被害地域のマップを作成しました。また、この日展示した写真も同防災会のメンバーと共に震災直後に撮影したものです。

震災後、時とともに薄れゆく記憶。子どもたちの世代が被害に遭わないためにも、震災を体験したすべての世代が防災意識を新たにする必要があるのかもしれません。