寺山修司との出会いについて増田セバスチャン氏が講演

 

12月13日、三沢市商工会館で寺山修司市民大学総合講座が開講されました。

この講座は全6回で構成されており、4回目にあたる今回は「寺山修司との出会いの意味」と題し、アートディレクターの増田セバスチャン氏を招いて行われました。
増田氏は、原宿を拠点に海外にも活動を展開しており、日本の“原宿kawaiiカルチャー”の第一人者です。

千葉県松戸市で生まれ育った増田氏。幼少期におもちゃ売り場の色彩豊かな世界に心惹かれ、中学時代には毎週のように原宿へと通い詰めるようになります。
そんな彼が寺山修司と出会ったのは、専門学校入学のために東京から大阪に移り住んだ時のこと。

環境の違いから引きこもりがちになった彼が図書館でたまたま手にしたのが、寺山修司の著書「書を捨てよ町へ出よう」でした。そして、寺山修司の異彩を放った表現が当時の彼の心を動かし、大阪から東京(原宿)に戻るきっかけになったというエピソードを披露しました。

寺山修司に憧れて、世の中の固定概念を崩すようにいろいろなことにチャレンジしてきた増田氏は、現在のアートディレクターの仕事でも、寺山の影響がとても大きかったと語りました。

講演後、受講者から今後の目標について質問された増田氏は「死ぬまでには寺山さんの戯曲を演出してみたい」と話しました。寺山修司の作品が増田氏の世界観でどのように表現されるのか楽しみです。

 

寺山修司市民大学総合講座

第5回講座

「寺山短歌の新しい解釈」2016年1月23日(土)14:00~16:00
 

第6回講座

「寺山俳句の時代背景」2016年2月27日(土)14:00~16:00