子どもたちの笑顔を絶やさぬように 

                                                                                                                                                                                                                                           7月28日、東奥日報社と青森スバル自動車株式会社から淋代保育所へ、自動車「ステラ北斗51号」が贈呈されました。

この事業は昭和53年に始まり、今回で51回目。青森スバル自動車株式会社が社会還元事業として東奥日報社に車両を提供し、これを県内全域の文化・スポーツ、特に福祉施設を対象に贈呈したきたものです。今回は東日本大震災によって被害を受けた施設にぜひ贈呈したいとのことから募集し選定したところ、建物が津波の飲みこまれ現在も集会施設で保育活動を行っている淋代保育所に決定したとのことでした。

淋代地区コミュニティ集会施設で行われた贈呈式で、東奥日報社の塩野専務取締役は「甚大な被害を受けながらも地域の人々に支えられ、また地域交流を図りながら明るい家庭的な雰囲気の中で子どもたちを育てているこの保育所は事業の趣旨そのもの。地域に密着して活用していただきたい」と話し、青森スバル自動車株式会社の手塚代表取締役社長から渡された車のキーを淋代保育所の森谷所長に手渡しました。淋代保育所からは両社に感謝状が贈られ、同保育所園児の佐藤実南ちゃんと根城桜華ちゃんから花束が手渡されました。

また、同保育所を経営する社会福祉法人淋代福祉会の月館理事長が、保育所を代表し「小さな保育所で車を持つなんて夢のまた夢でした。震災直後から地域の方々にご協力いただき、行政からの力添えもあって子どもたちを保育することができています。これまでに、そして今日もたくさんの『福』をいただきました。今後も目の前の子どもたちの笑顔を絶やさぬよう力を尽くします」と話しました。

 

贈呈式終了後は旧淋代小学校の校庭で月館理事長が試乗し、見守る園児たちからは歓声と笑顔がこぼれていました。