明けましておめでとうございます。昨年中は、市政各般にわたり ご理解、ご協力をいただきまして、誠にありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

1.昨年を振り返って

 昨年を振り返りますと、国内では、一昨年からの長引く新型コロナウイルス感染症により地域経済や国民生活への多大な影響や、地域間の移動に起因する「爆発的感染拡大」が生じ、これまで経験したことのない危機的な状況に見舞われました。当地域においても、人の流れの増加や感染力が強い変異株への置き換わりなどにより感染が拡大したため、不要不急の外出自粛など、市民の皆さまには様々な場面で我慢をしていただきました。コロナ禍にあって、三沢市の特色ある文化や魅力を発信できるイベントを軒並み中止せざるを得なくなったことは大変残念でしたし、市内の経済や市民生活にも多大な影響を受けました。

 そのような中でも、コロナ対応経済対策や感染症対策を最優先課題として実施したほか、市政運営におきましては、当市の基本理念である「未来へつなぐ 心安らぐ 国際文化都市」の実現に向けて、これまで全庁一丸となって順調に進めることができました。
また、市では、感染対策の切り札ともいえるワクチン接種を市政の最優先課題としました。医療関係者の多大なるご尽力のもと昨年5月からスタートさせ、10月末には希望するほぼ全ての方への2回目の接種が完了しました。更には、季節性インフルエンザと新型コロナウイルス感染症との同時流行及び重症化の予防に向けたインフルエンザ予防接種費用の助成対象年齢を11歳までに引き上げるとともに、引き続き65歳以上の高齢者や妊婦などの方々を助成対象とするなど、まさに市民の皆さまの「健康と安全」のため奮闘した1年でした。
そのほか、コロナ禍により社会経済が不安定な状況の中にあって明るい話題もありましたので、いくつかご紹介させていただきます。
まず、昨年は、ミス・ビードル号が達成した世界初の太平洋無着陸横断飛行から90周年、そして着陸地であるウェナッチバレーとの姉妹都市交流が始まって40周年という節目の年でありました。この記念すべき年に、「挑戦する勇気 夢支える雄志」を市民の皆さまにしっかりと伝え、様々な取り組みにより偉業をお祝いしましたが、今後もミス・ビードル号によって結ばれた姉妹都市の絆を強くしっかりとしたものに発展させていきたいと思います。
次に、コロナ禍で延期となった東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催された輝かしい年でした。当市では、ホストタウン相手国であるカナダ車いすラグビーチームの大会直前の事前合宿受入れや応援ツアーなどは、コロナ禍により叶いませんでしたが、市民の皆さまと共にSNSやオンラインなどで交流を続け再会を喜び合いました。今後は、大会のレガシーとして、市民の誰もが安心して自分らしい暮らしを実現できる共生社会、「ユニバーサルタウン三沢」を実現するための心のバリアフリーの推進、更には、当市とカナダチームとの友好が深まるように、交流を継続していきたいと考えております。
ただ今、申し上げました以外にも、皆さまにお伝えしたいことがたくさんありますが、一年を振り返り、新型コロナウイルス感染症により様々な分野で活動の制限や、自粛などにより多くの皆さまがご苦労をされた一年でありました。様々なイベントの中止や縮小をはじめ、学校においても各種行事が中止や規模縮小となる中、児童・生徒さんたちが各種大会での素晴らしい成績や奮闘ぶりなど、コロナ禍の影響を感じずこれまでと同じ活躍をしていることに対し、大変うれしく思っております。また、そういった活躍を支えているご家族や学校を始めとした地域の関係者の方々には心から感謝を申し上げます。

2.今年の計画

 本年は、「第二次三沢市総合振興計画」前期基本計画の最終年度となりますが、基本理念であります「未来へつなぐ 心安らぐ 国際文化都市」を着実に前へ進めるために、引き続き時代の流れを的確に捉え、子育て支援や教育環境の充実に努めていくとともに、「第二期三沢市まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づき、結婚メモリアル助成金や住宅取得支援事業など、引き続き人口減少問題の克服など三沢市独自の視点での地方創生に繋がる施策を展開してまいりたいと考えております。更には、新型コロナウイルス感染症の影響により疲弊した地域経済の立て直しやWithコロナ、Afterコロナの社会構造の変化にも対応した柔軟な地域社会の構築に努めてまいります。そして、私のマニフェストに掲げております「確かな歩みを前へ」とする基本方針のもと、6つの政策を市政運営に取り組んでまいりたいと考えております。そして、まだまだ収束が見えない新型コロナウイルス感染症につきましては、これまでと変わらない最大限の危機感を持ちながら、3回目のワクチン接種など感染拡大防止に最大限の努力を傾注してまいります。
今年の主な事業といたしましては、まず、「あおもり10市(とし)大祭典inみさわ」の開催についてであります。当市での開催は、新型コロナウイルス感染症の影響で2か年の延期となったものですから、今年こそは開催し、市民の皆さまには是非とも足を運んでいただき、青森を代表する数々のお祭りの大祭典を大いに楽しんでいただきたいと思っております。
また、三沢まつりやアメリカンデー、航空祭など三沢市独自のイベント等を開催することにより、まちのにぎわい創出と交流人口の増加、更には経済活動の拡大に努め、当市の魅力を県内外に強力に発信していきたいと考えております。
次に、中央公園整備事業についてであります。
当公園は、当市の中心部にあり、親子連れや学生、ご高齢の方など市民の皆様の憩いの場として利用していただいているほか、イベントなどでも多くの市内外の方々にご利用をいただいております。しかしながら、施設の一部が老朽化し、さらにはバリアフリー未対応の施設や箇所もあることから、更なる安全性向上と市民の皆様が利用しやすくするため大規模な改修をいたします。実施期間は令和4年度から3か年の予定としており、改修工事により市民の皆様にはご不便をおかけする事もございますが、利便性を向上させるリニューアルのため、何とぞご理解をよろしくお願い致します。
そして、今年1月は、三沢空港が民間航空機運航を開始してから70周年という記念すべき節目の年を迎えました。それまでの軍事専用の飛行場から、昭和27年1月に日本航空による三沢=東京、三沢=札幌線の就航が始まりました。今年は、「大空のまち、みさわ」に相応しいイベントを開催し、市民の皆さまとともにお祝いしたいと考えております。
次に、羽田発着枠政策コンテストで獲得した増便枠により、令和2年10月から1日4便となった三沢=羽田線でありますが、新型コロナウイルスの影響で1年延期となりましたトライアル運航が本年3月からいよいよ始まります。4便化の維持は、当市はもとより、県南・下北地域にとって交通の利便性が向上し、企業活動や観光振興など交流人口が活発化することにより経済活動に大きく寄与するものと期待をしております。将来にわたってこの4便化を維持していくため、東京・羽田線を起点とした首都圏との交流拡大や、羽田空港乗継による西日本との交流など様々な利用促進事業、二次交通などの利用環境の充実に取り組んでまいります。
そのほかでは、グローバル化に対応した国際感覚やコミュニケーション能力を養うための小中学校における「英語教育セカンドステージ」など英語教育の充実や、空調設備など小中学校の教育環境の整備、更には津波避難路整備工事や防災行政無線の更新工事をはじめとした災害に強いまちづくり、PCR検査センター開設などのコロナ対応、デジタル化への対応など、財政規律を保ちつつも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

3.終わりに

 新型コロナウイルス感染症によって私たちの生活様式も一変するなど、まだまだ不安定な社会経済情勢であります。このようなことからも、引き続き、市民の皆さまの「健康と安全」の確保を最優先にした市政運営に努めてまいります。
また、コロナ後の「新たな日常」の中、社会情勢や行政環境の変化をしっかりと見極めつつ、第二次三沢市総合振興計画の基本理念である「未来へつなぐ 心安らぐ 国際文化都市」の実現に向け、皆さまと共に考え同じ目線に立ちながら、山積する諸課題に対して全庁一丸、全力で取り組んでまいりますので、より一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げまして、年頭の所感とさせていただきます。

令和4年1月
三沢市長 小檜山 吉紀