心を照らすキズナの光

12月17日、となみウィンターファンタジーのオープニングセレモニーが開催されました。

 

このイベントは毎年恒例となっているもので今年で5回目。この日は雪がちらつくあいにくの天気となりましたが、会場となった道の駅みさわ斗南藩記念観光村には多くの家族連れが訪れました。

 

花火やイルミネーション、ほっき貝焼きやごぼううどん・長芋すいとんなどの三沢の冬味覚の販売、岡三沢神楽やステージショーなど多くのイベントが会場の人々を楽しませましたが、なんといっても今年の目玉は「MISAWA友達ロード1000本キャンドル」。

 

これは今回初めて行われる催しで市内の多く人にペットボトルでキャンドルをつくってもらい、それを会場内に並べ光の道を作ろうというもの 。市内の幼稚園・保育園や自衛隊、米軍など38の団体の協力を得て、2219ものキャンドルが集まったとのことです。

 

このイベントを主催した市観光協会では「東日本大震災の犠牲者への追悼と復興への願いの意味でこの企画を考えました。それぞれのキャンドルには作った方々の想いが込められているので感じ取ってもらえると嬉しい」と話していました。

 

キャンドルはそれぞれ作った人の被災者へのメッセージや子どもたちの将来の夢、色鮮やかな絵などが描かれていて、その優しい光とともに会場を訪れた人の心を温めていました。

 

三沢カトリック幼稚園に通う稲葉杏珠さんはキャンドルを作った一人。家族で訪れた会場で自分の作ったチューリップの描かれたキャンドルを見つけ「きれいに光っていて嬉しい」と両親と一緒に微笑んで眺めていました。

 

暗い闇の中、数多くの人々のキズナで浮かび上がる道とその最後に描かれる「友」の文字は、きっと訪れた人々の心を優しく照らしたことでしょう。