ぺったん、ぺったん!お餅を食べて元気な子に

2月7日、三沢市農業青年会議のメンバーが淋代保育所と浜三沢保育所を訪れ、園児たちと一緒に餅つきをしました。

 

農業青年会議は三沢市の青年農業者が農業発展のために集まり、経営技術・資質向上のための研修や調査研究、他市町村と後継者組織の提携などさまざまな活動を行っており、消費者への食農宣伝活動もその一つ。メンバーは昭和61年度から毎年、市内全域の保育所・幼稚園・児童館を対象に、同会議のほ場で収穫されたもち米とうす・きねを持参して、子どもたちと一緒になって楽しみながら餅つきを行っています。また数年前からは栄養士会の協力を得、感謝の気持ちを持って食べ物に接することができるよう紙芝居での食育のお話もしてるとのことです。今年度は浜三沢保育所と東日本大震災の被害を受けた淋代保育所を対象に、計15人のメンバーが分かれて両保育所で各4升のもち米をつきました。

 

淋代保育所では農業青年会議メンバーのふるうきねに合わせて「よいしょー!よいしょー!」と掛け声で応援。さらに年少を除く園児全員が交代で餅つきのお手伝いをしました。用意した小さ目のきねでも園児にとっては大仕事!よろけながらも満面の笑みで餅つきを楽しんでいました。つき終わった餅は青年会議メンバーの手で切り分けられ、あんこやきなこ、とり汁の中に。大仕事を終えた園児たちと青年会議メンバーは、一緒につきたての柔らかな餅を味わいました。あまりの美味しさにおかわりする園児もいるほど。同会議の副会長を務める織笠一考さんが「災害をひと時でも忘れ、楽しんでほしい」と話した通り、園児たちにとって喜びに満ちた一日となりました。

 

浜三沢保育所では林所長の「お兄さんたちがおいしいお餅を作ってくれるので、みなさんも元気の良いところを見習って、お餅をいっぱい食べて大きくなってください」というあいさつから餅つきが始まりました。青年会議のメンバーが餅をつき始めると、子どもたちは「頑張れ、頑張れ」という大きな掛け声に手拍子を合わせて全力で応援。その熱気に青年会議のメンバーも力が入ったのか次第に餅をつくリズムが早くなっていく一幕もありました。その後は3歳から5歳までの19人の園児が餅つきを体験。小さい子どもや女の子も青年会議のメンバーに手伝ってもらいながら楽しそうに餅つきをしていましたが、大きな子どもの中には「僕は1人で大丈夫」と手伝いを断る子どもも。始めは余裕もありましたが、次第にきねの重さに疲れてしかめ顔。それでも何度も一生懸命きねをふるう姿に会場からは大きな拍手を送られていました。最後に自分たちもついた餅を食べた子どもたちはもちろん、小向会長が「子どもたちがすごく元気だったので、自分たちも楽しかった」と話した青年会議のメンバーや先生たちも含めて会場はたくさんの笑顔で溢れていました。

一生懸命餅をつく浜三沢保育所の子ども
おいしそうに餅を食べる浜三沢保育所の子どもたち