魅力的でやりがいある農業経営を継続するために

3月26日、三沢市役所で「三沢市家族経営協定」の調印式が行われました。

 

「家族経営協定」とは、家族で農業経営にたずさわる世帯員が、意欲とやりがいを持って経営に参画できる『魅力的な農業経営』を目指し、経営方針や役割分担など、家族みんなが働きやすい就業環境を築くために、家族間で十分な話し合いに基づき取り決めるルールです。

 

今回の調印式では新たに4組の家族が協定を締結し、三沢市で協定を結んだのは合計33家族。上十三管内では4番目となりました。

 

協定締結には三沢市農業委員会の小比類巻会長職務代理者と上北地域県民局地域農林水産部農業普及振興室の藤田室長ほか、市関係課および担当者が立ち会い、各家族がそれぞれに話し合って決めた就業時間や報酬などの取り決めが書かれた協定書に調印していきました。

 

小比類巻会長職務代理者は、農業の高齢化・担い手不足は深刻で対応が急務と話し「担い手育成・確保のために認定農業者制度を進めると共に女性・高齢者など幅広い農業従事者への支援の一環として、この家族経営協定を推進しています。家族がお互いの立場を尊重しながら経営方針やお互いの役割分担を決め、ルールとして守っていくもの。この協定締結が家族にとって意義あるものとなり、末永く農業の経営と生活の向上に役立つことを祈ります」とあいさつしました。

 

今回、協定を締結した三沢市富崎在住で主に長芋を栽培している久保さんは、妻と子息夫婦の4人で協定を締結。「これまでも家族から手伝ってもらってはいたが、この協定でさらにうまく農業ができればと思う」と話しました。