市民の森の生態系を守るために

 

5月27日、小田内沼で「ブラックバス駆除大作戦」が行われました。

 

これは、平成21年4月から小田内沼を含む「市民の森」を管理運営するNPO法人マン・パワーが毎年続けている事業の一つ。同法人の調査により小田内沼や小川原湖で年々増えている特定外来魚指定のブラックバスは、雑食で大食漢かつ生命力の強さから生態系を崩している可能性が強いとのことから、その危険性を広く訴え、釣りを愛好する人々に釣ったブラックバスを持ち帰るよう協力を呼びかけているものです。

 

ブラックバスの産卵前の時期に開催されるこの作戦は、昨年は39匹の釣果があり、参加者は年々増えているとのこと。この日も、日の出から小田内沼に集まり始めた愛釣家たちはブラックバス釣りを楽しみながら駆除に協力しました。マン・パワーの会員らは参加者に釣りのポイントを教えたりエサを提供するなどサポートするほか、前日に釣ったブラックバスを調理した料理の無料試食も実施。ブラックバスは皮をはいでよく洗うといろいろな調理ができるとのことで、この日は家庭でもできるフライや南蛮漬けなどが提供され、参加者は意外なおいしさに驚いていました。

 

釣りを終えたり一休みする参加者に「参加してくれたことへ、ありがとうの気持ちを伝えたい」とジュースを手渡す同法人の会員たち。今後は、ブラックバスを駆除するだけではなく、生息区域を分けるなど昔の環境に戻すための環境整備事業も考えているとのことです。