力強くも繊細なサックスとオーケストラの共演

5月26日、三沢市公会堂大ホールにおいて、クレールウインドオーケストラによる第15回記念定期演奏会が開催されました。

 

上北地域を中心に無料演奏会やチャリティー演奏会で広く人々に美しい音楽を届けているこの楽団の定期演奏会は、今回で15回目。この記念すべき節目の演奏会に、同楽団の山下団長と30年にわたって親交を深めるソリスト(サックス奏者)彦坂眞一郎氏を招き共演しました。

 

第1部では、コンダクターの指揮によって、ときに激しく、ときに繊細に観客を虜にしたオーケストラの音色は、続く第2部で彦坂氏のサックスと見事に調和。透明感を持ちながらも力強い、彦坂氏の演奏をさらに盛り上げました。第2部で演奏された曲「He calls...!」は彦坂氏の名字から名付けられた曲で、同氏から10以上レッスンを受けてきたクレールウインドオーケストラが満を持して演奏した念願の曲でもあります。その美しくも迫力ある演奏は会場を圧倒し、観客を虜にし続けました。

 

最後の第3部は、一転してアップテンポな曲が続くポップスステージ。自ら楽しそうに演奏する楽団員の姿と陽気なリズムは、観客の手拍子を誘い、会場の盛り上がりは最高潮に!「応援してくれる皆さんへ感謝の気持ちを届けたい」。そんな楽団員の想いが、アンコールも含めて全11曲の名演奏とともに観客一人一人の心に届けられました。