笑い声ひびく、おおぞらの田んぼ

5月29日、三沢市庭構地内にある市立おおぞら小学校の学校田で田植えが行われました。

 

現在、同校の児童数は122人。朝9時に学校玄関に集合した全校児童は徒歩で15分ほど離れた学校田へ移動し、駆けつけたおいらせ農協青年部による協力のもと、米の基礎知識や苗の植え方を学び、学年ごとに田んぼに入って手で苗を植えしました。

 

約25アールの広さがある学校田のうち20アールには、おいらせ農協青年部のメンバーによって既にもち米が植えられており、残り5アールの部分に市内で多く作付されている「まっしぐら」米の苗を植える児童たち。手ぬぐいを首に巻き、服をひざ上までまくり、苗を持って素足をいざ田んぼの中へ!泥の感触と歩きづらさに悲鳴を上げながら一歩ずつ前に進みます。田んぼの両側から張られた紐に沿って等間隔に植えていくはずだったのですが、植え進むうちに不揃いになっていく「まっしぐら」の苗。何度も植え方を教え、頭を抱える青年部メンバーでしたが、児童のあどけなさには敵いませんでした。

 

この取り組みは5年生の社会科の授業も兼ねられているとのこと。今回植えられた苗が育ち、見事頭を垂れた黄金の稲穂となった秋には、同小児童らによって稲刈りされ、さらに精米・袋詰めされた「おおぞら米」は参観日に販売されるとのことです。

 

今年で5年目になるこの田植えに今回初めて基地内にあるカミングス小学校の児童や先生らが参加。昨年の稲刈りのときにこの取り組みを知ったカミングス小の先生から「ぜひ参加したい」との申し出があったとのことで、約40人の同小児童が参加しました。おおぞら小児童以上に初体験なカミングス小児童。泥から足が抜けずに立ち往生したり転んだりしながら初めての「田植え」を楽しみました。両校児童が一緒にした田植えでは、植え方がわからないカミングス小児童におおぞら小児童が教えてあげる場面も。身振り手振りでの「国際交流」に悪戦苦闘する姿が見られました。

 

最後は体から顔まで泥だらけになった児童たちでしたが、児童も先生もみんな笑いっぱなしの1日でした。

苦労しながら自分の手で植えた苗が立派なお米になるか、成長が楽しみですね。