人を大切に想う気持ちに国境など無い

5月30日、ウェナッチバレーへ派遣されていた姉妹都市友好親善使節団の帰朝報告会が行われました。

 

これは、1931年に三沢市から米国ウェナッチまでの世界初太平洋無着陸横断飛行を成し遂げたミス・ビードル号の偉業をきっかけに、ウェナッチ市・東ウェナッチ市と三沢市の間に結ばれた姉妹都市締結から長年にわたって続けられている国際交流活動の一つ。毎年のように互いに使節団を派遣し、現地にホームステイしながら衣食住の文化や歴史、教育、宗教などさまざまな分野における違いや共通点を直に体験することで、さらなる相互理解と友好を深めているものです。

 

今回は、市内学校に通う中学生11人を含む計14人の使節団が、三沢市からウェナッチ・東ウェナッチの両市を跨ぐウェナッチバレーを訪問。5月3日から9日まで滞在し、ウェナッチの人々から手厚い歓迎を受けながら現地小・中学校や博物館の見学、イベント「アップル・ブラッサム・フェスティバル」への参加、セスナ機搭乗やカヌーでの川下りなど、生活から文化、教育、宗教、自然に至るまで貴重な体験をしてきました。

 

この日、三沢市国際交流教育センターに集まった使節団の大使は、関係者らを前にそれぞれが体験したこと、感じたことを一人ひとり報告。じっと耳を傾ける種市市長をはじめとする関係者、保護者たちは、中学生大使の個性的な視点や感じ方に驚き、感心していました。中学生大使の一人である第一中学校3年生の山﨑優花さんは、この機会をくれた両親や関係者に感謝しながら体験を報告し、「私たちのためにたくさんの思い出を作ろうとしてくれたホストファミリーの温かい気持ちに触れるたび、人を大切に想う気持ちに国境など無いのだと感じました。彼らのように、人との出会いを大切にし相手を思いやる気持ちを素直に伝えることのできる素敵な人になりたい」と話しました。