「自然の教室」で小川原湖を学ぶ

7月10日、「小川原湖の自然」をテーマにした出前授業が行われました。

 

校外授業の一環として小川原湖畔に集まった堀口中学校の1年生、約150人に講義を行ったのは、人・自然・教育研究所所長で歴史民俗資料館の解説員も務める川村正さん。川村さんは学生のころから地質学や天文学に興味を持ち、5年前に定年退職するまで教職に就きながら長年にわたって地域の自然や歴史について調査や研究を実施。退職してからは、より広く地域のことを知ってもらうために、毎回、テーマに合わせて手作りした資料で年間30~40件の講義を行い、昨年は1000人もの人に貴重な知識と経験を伝えてきました。

 

この日、雄大な小川原湖と緑豊かな植物に囲まれた「自然の教室」で川村さんは、小川原湖の成り立ちや現状、生息する動植物を地質・生物学の知識を交えながら生徒に説明。身近にありながら知らないことの多かった小川原湖の姿や、世界中を観察してきた経験談は、生徒たちにとっては未知なるものとして大きな関心を集めていました。

 

また、「勉強は嫌いですか」の質問に手を挙げる生徒たちに川村さんは、自らの学生時代の経験や想いを話しながら「得意なところを生かせば勉強が好きになる。特に大事なのは英語。世界中で使える言葉をしっかり学んでほしい」と伝えました。

 

湖やそこに生息する動植物などを大切に守っていくことを「自然の教室」で学んだ生徒たち。これからの世界を支えていく担い手としての貴重な人生の財産になったことでしょう。