大きな目で見て自然というものは素晴らしい

7月22日、仏沼で自然観察会が行われました。ラムサール条約に登録されている仏沼や、そこで生息するオオセッカなどの良さを知ってもらうため、毎年恒例で行っているこの観察会に約40人が参加し、そのガイド役として「NPO法人おおせっかランド」の事務局員たちが同行しました。

 

仏沼で観ることができる野鳥は、シンボルのオオセッカだけでなく、アオサギ、コジュリン、チュウヒなど様々です。参加者たちは、いつ、野鳥が現れるか期待を胸にしながら草の生い茂る散策コースを進行。すると、茂みから「ピチョピチョ」と可愛らしい鳴き声が!これは近くに「仏沼の住人」がいる証拠です。よーく目を凝らすと、茂みの奥で羽を休ませている野鳥を発見。目視ではハッキリ観察できませんが、参加者たちが持参した望遠鏡でのぞけば、小刻みな動きまでくまなく観察できます。子どもたちは、はしゃぎながら我先にと望遠鏡をのぞき込み、その姿を目に焼きつけていました。

 

この日のために青森市から訪れた参加者の1人は、「ここには、野鳥だけでなく、珍しい野草も生えているんです。色んなものが楽しめる仏沼はとても素晴らしいところ」と話しながら、もの珍しそうに茂みの中の草花に見入っていました。ふと、足を止めて視線を下へ向ければ、ヤゴ(トンボの幼虫)が道端を這っているなど、仏沼という自然が持つ奥深い魅力を感じられる観察会でした。