夏休みに挑戦!縄文土器作り体験

 7月27日、歴史民俗資料館で「親子夏休み体験教室・土器づくり講座」が開催されました。

三沢市には縄文時代から平安時代にわたる遺跡が数多く所在し、特に早稲田貝塚、野口貝塚、天狗森貝塚など、縄文時代早期から前期の貝塚が小川原湖周辺に分布しています。歴史民俗資料館では、貝塚から出土した土器や土偶など多くの資料を展示し、訪れる人々に自然や民俗を中心としたこの地の歴史を伝えてきました。しかし、利用者が年々減少していることから、市は同館活性化のため、さまざまな事業を計画。その一つとして今回、展示されているような縄文式土器を自分の手で作る体験教室が実施され、夏休みを利用した親子20組が参加しました。

 

講師を務めたのは、八戸市埋蔵文化財センター「是川縄文館」でボランティアとして活動し、10年以上も土器作りを教えてきた白石さん。「土器作りを体験すると、これから博物館で縄文式土器を見たときに『こうして作ったんだな』と分かり、見方が変わります」と話し、自ら作りながら作成方法を参加者に教えました。また、今回は市の遺跡発掘作業員など10人が補助として参加。子どもたちの土器作りをマンツーマンで手伝いました。

 

専用の粘土をこね、高さ約15センチに作っていく子どもたち。器が広がり過ぎないように、厚さを均一に整えるのは一苦労だったようで、熱気がこもる会場で汗を流しながらも最後まで集中して土器を作り上げ、その作り方を自分の手で体験しました。

 

7月28日には「土偶づくり講座」、29日には「手形・足型付土板づくり講座」が開かれ、これら3つの講座で作られた作品は、乾燥後、8月19日に野焼きをして完成となる予定です。