戦没者へ追悼の意を込めて

第二次世界大戦が終結してから今年で67年。毎年、全国各地で戦没者の冥福を祈念する追悼式が開かれており、8月17日、三沢市戦没者追悼式が、287人を祀っている招和台公園において開かれました。

 

式の始まりには、戦没者へ向けた奉納として権現舞、駒踊りといった郷土芸能や、合唱団エンテンコールによる国歌斉唱などを経て、会場全体で黙とうをささげました。慰霊碑を前にして神妙な面持ちで献花参列する293組の遺族たち。当日は、開式前から小雨の降る雨模様でしたが、参列者による献花が始まると雨は急に大降りに。それはまるで、遺族らの弔いに応える戦没者の涙雨のようでした。

 

青森県遺族連合会の福村会長は「私たち遺族が今日、平和で安定した生活を送る中、祖国を想い、心ならずも戦火に倒れて亡くなられた御英霊の尊い犠牲があったということを決して忘れてはなりません。戦争の悲惨さを体験した者として二度と戦争を起こさず、私たちのような遺族を二度とつくらないことを誓うとともに、平和の尊さを次の世代に語り継ぐことが重要な責務であると考え、国全体が平和で心豊かに暮らせるよう、今後とも尽くすことを誓います」と戦没者を追悼し、宣誓しました。

 

式の最後に慰霊碑へ向けて行われた三川目小学校児童による「海鳴り太鼓」では、その鳴り響かせる打音が戦没者を力強く鎮魂していました。