縄文時代の火起こしを体験

8月19日、織笠団体活動センター(旧織笠小学校)で開催された火起こし・野焼き体験学習に24人の小学生とその保護者たちが参加しました。

 

講師を務めたのは、人・自然・教育研究所の川村正所長。持参した手作りの資料を使って、火の特徴や、火が使われてきた歴史などを説明しました。

 

火の基礎知識を学んだ子どもたちは「マイギリ式」「ヒモギリ式」と呼ばれる発火法や火打石を使って火起しに挑戦!お父さんやお母さんに手伝ってもらいながら汗を流し懸命に挑み続けますが、なかなか火種は起きません。それでも、川村講師のアドバイスを聞きながら根気よく続けると、ぶすぶすと上がる煙の奥に小さな火種が!歓声を上げて喜ぶ子どもたちは、火を起こすことの難しさと昔の人々の知恵や努力を知ったことでしょう。

また、この日、同センターの前で土器や土偶を焼く「野焼き」も行われました。この体験学習に参加したほとんどの子どもは、8月27日に土器作りを体験。作った土器は、この日まで乾燥・保存されていました。市生涯学習課職員や発掘作業員の手によって、並べられた大小さまざまな土器や土偶。囲む木に火がつけられ、参加者が見守る中、約2時間ほど野焼きされました。

 

中には割れてしまったものもありましたが十数個の見事な縄文式土器ができあがり、形作りから野焼きまで、土器の手作り体験は子どもたちにとってよい夏の思い出になったことでしょう。