「自分たちがやってきたことは間違っていなかった」

9月7日、公会堂小ホールで、畠山重篤氏による講演会『諦めず挑戦!!~その先に見える夢と希望~』が開催されました。

 

この講演会は、住みよい地域社会実現へ向けてNPOやボランティアグループが自主・自発的に実施する事業に市が補助する「協働のまちづくり市民提案事業」の一つ。宮城県気仙沼市でかき養殖業を営む傍ら、豊かな海を取り戻すための漁師による広葉樹植林「森は海の恋人」活動を続け、東日本大震災で家族や財産を失いながらも地域再生への夢や希望を失わずにさまざまな活動を続ける畠山重篤氏を講師に、氏が体験してきた試練や修練を聞くことで、三沢の人々が諦めず挑戦し夢や希望を持つことの素晴らしさを学び、自身に潜在する魅力を見つけ出す機会にしてほしいと、三沢青年会議所が開催したものです。

 

 

畠山氏は、東日本大震災で母親を亡くしたときのせつない想いや国・行政に対して感じた心強さ、かき・ホタテ漁再開への道のり、これまでに市が行ってきたさまざまな活動を、ときに科学的に、ときに身振り手振りを交えながら心情豊かに話しました。中でも、上流の森を守ることが川、そして海を守ることにつながることから平成元年から続けてきた植林活動「森は海の恋人」運動が海の生物の土台となるプランクトンを早くに復活させ、震災後の海が立ち直る要因となったことに「千年に1度と言われる大災害だったが、自分たちのやってきたことは間違っていなかったと証明されました」と話し、森と海の大きな関わりから自身が復活できたことに関係者を含めて感謝の言葉を伝えました。