ごう音鳴り響く大空への飛翔

毎年、市内外から多くの観光客が訪れる三沢基地航空祭が9月9日、雨が降るあいにくの悪天候の元で開催されました。

 

航空機が大空を舞う姿を一目観ようと、この日を楽しみに待ちわびていた観客たちが不安そうに空を見つめる中で始まった今年の航空祭。飛行展示の時間になると雨足は弱まり、無事、各種航空機はごう音を鳴り響かせて大空を飛行することができました。地上まで響き渡るエンジン音に耳をふさぐ子どもたちや、写真撮影に励む愛好者など観客たちの姿はさまざま。雄大に空を舞う航空機の美しい瞬間をカメラに収めようと待ち構える大勢の姿からは、航空祭の人気ぶりがあらためて伝わってきました。

 

2機以上の航空機が並んで飛ぶ連隊飛行では、パイロットたちの息が合った見事な操縦に驚かされます。今年はブルーインパルスによる曲技飛行は披露されませんでしたが、同基地航空祭では初となるF22ステルス戦闘機を2機、地上に展示。沖縄県の嘉手納基地などに一時配備されているこの機体は、高いステルス性を備えていることから、戦闘機の中でもトップクラスの戦闘能力を持つと言われています。なかなか一般公開されないこともあって、展示場所にはバリケードが設置されるなど厳戒な警備態勢が敷かれ、取り囲むように集まった航空ファンたちが胸を躍らせていました。

 

ほかにも、格納庫などに展示された航空機や軽装甲機動車、消防車両への体験搭乗ができるブースや、装備品を実際に手に取ることができる展示コーナーも設置。子どもたちは嬉しそうに大きな機体へ乗り込んだり、迫力のある重厚な装備品を手にとても満足気でした。また、子ども向け企画の1つである「F2翼上ウォーク」コーナーでは、子どもたちがF2戦闘機の翼に乗り上がって雄々しくポーズをつくるなど、さまざまなブースを楽しむ観客たちでにぎわった航空祭となりました。

 

来場者の楽しみの一つとして実施されたスタンプラリーは、会場内にある合計6種類の航空機スタンプ(うち1つはスカイプラザみさわ)を集めると、景品がもらえるというもの。当取材班もこれに挑戦しましたが、12時の景品配布時間から1時間も経たないうちに景品(航空機写真)はすでに無くなっており、その盛況ぶりがうかがえました。