子どもたちが絵本を自分で読むことができるように

9月15日、「本とあそぼう全国訪問おはなし隊」が三沢市立図書館にやってきました。

 

講談社では、創立90周年を迎えた平成11年以来、読書推進のためのボランティア活動を続けています。カラフルに彩られた赤と緑2台のキャラバンカーにそれぞれ550冊もの絵本を載せ、2年をかけて全国を1周する「おはなし隊」。各地の図書館や児童館、小学校などを訪れ、子どもたちに絵本の読み聞かせを行ってきました。この日、緑のキャラバンカーに乗って2年ぶりに三沢へカムバックした「おはなし隊」と、絵本を楽しみにやって来た約50組の親子でにぎわいました。

 

キャラバンカー内のぎっしりと並んだ絵本に「あれもある!これもある!」と心躍らせる子どもたち。吟味して選んだ絵本をお父さんやお母さんに読んでもらったり、1人で読みふけったりと、絵本の世界に没頭していました。

 

その後、館内に移動して絵本の読み聞かせ会を開催。会場いっぱいに集まった子どもたちのために、図書館職員が4冊の絵本を情緒豊かに読み上げました。続いて「おはなし隊」の谷隊長が、江戸時代から語り継がれている日本五大おとぎばなしの一つ「桃太郎」の紙芝居を披露。読み聞かせのベテランによる臨場感あふれる紙芝居は子どもたちを釘づけにしていました。

 

現在まで13年にもわたって全国訪問を続けるキャラバンカーの絵本は、半年に1度ずつ入れ替え、子どもたちのために新しいものを取り揃えているとのことです。「たくさんの子どもたちが絵本を自分で読むことができるよう応援しています」と話す谷隊長たち「おはなし隊」と、子どもたちの喜びのタネを乗せたキャラバンカーは、どこかで訪問を待ち望んでいる子どもたちのもとを目指して再び旅立っていきました。