子どもたちの安全を守るため、黄色いスカーフ身に着け日米の母親が協力

9月20日、三沢市交通安全母の会から米軍三沢基地内に住む母親へ「黄色いスカーフ」が贈呈され、この日一緒に岡三沢小学校通学路で誘導活動を行いました。

 

贈呈された「黄色いスカーフ」は交通安全母の会のトレードマーク。同会会員はこのスカーフを付けて通学路の誘導など、子どもを交通事故から守るため、35年にわたりさまざまな活動をボランティアで行っています。また、全校の約1割の児童の両親または片親が外国人である岡三沢小学校をはじめとして、市内学校には米軍三沢基地に関わりのある児童が多く通学しています。そこで今回、安達三沢警察署長の提案で基地内に住む母親たちに活動への参加を呼び掛けたところ、ホーリー・ウィリアムス基地司令官夫人はじめ、5人の母親が自ら手を挙げ賛同。今回初めて日米の母親たちによる交通安全活動が行われることとなりました。

 

三沢警察署内で行われた贈呈式で、三沢市交通安全母の会の岩間会長から手渡されたスカーフを首に巻いた参加者は、岡三沢小学校付近の横断歩道へと移動。黄色の旗を手に、下校してきた子どもたちの横断を誘導しました。米軍の母親の誘導に、驚きを隠せない児童たち。母親たちの屈託の無い笑顔とあいさつに照れながらも応え、誘導に従って道路を横断していました。

 

「贈呈したスカーフには『基地内でも子どもたちの安全のために活動してほしい』との思いが込もっています。これから一緒にお母さんの気持ちを持って、ご家族に、三沢市民に交通安全を呼びかけていきましょう」と話す岩間会長に、2児の母でもあるウィリアムス基地司令夫人は、黄色いスカーフに「Pretty」と感想をもらし、「母としてとてもいい活動。ぜひまた誘ってください」と応え、今後も共に活動することへ互いに意欲を見せていました。