「貪欲に新しいことに挑戦し、夢中にならなければ何も変わりません」

9月23日、「三沢のまちを元気にしたい!」と考える人々がまちづくりのアイデアを提案する、三沢元気プランプレゼンテーション大会が公会堂で開催されました。

 

主催者である三沢市雇用創造推進協議会は、商業、観光を軸とした産業振興による市内のにぎわい創出と雇用拡大のため、6月から各種セミナーを開催。7月から始まった「イベントコーディネーター養成講座」では、アーティスト山本耕一郎氏を講師に招き、実施研修をしながら「まちを元気にするプロジェクト」を考えてきました。最終日のこの日はその集大成、プレゼンテーション大会として開催されたものです。

 

継続したまちづくりにアートやイベントを活かそうと志を持った、7チーム合計32人は「三沢の抱えている問題って何だろう?」「三沢のイマイチな所ってどんな所だろう?」といった疑問に互いにヒントを出し合い、さまざまなイベントを企画。この日、7つの提案が発表されました。

 

「国際色を活かした文化交流祭」/ チームフリークス

三沢の特色を活かし、市内観光客の滞在時間を伸ばすためのイベント「妖怪フェスタ in MISAWA」を企画。 

 

「みさわ英語検定」/ ボーズ2

外国人との国際交流と、基地のまち三沢を観光資源として生かす英語検定を提案。既存の祭りなどにジョイントして行い、低予算なイベントで「英語にふれあえるまち、三沢」をアピール。

 

「みさわのわくわくマーケット」/ みさわもりあげ隊

家庭で不要になったものを持ち寄って物々交換をしたり、手作りの物を販売するなど懐かしくも新しい、そんなマーケットを創ってコミュニティ溢れるまちを目指す。


「ソーセージ・ワゴン~Dream Porter号~」/ チームミンチ

地元農家が作った野菜を練り込んだソーセージをまち中へ届ける、移動調理型のワゴン販売を提案。生産者と消費者が交流するきっかけづくりにも取り組む。

 

「外国人との交流で街を元気に」/ チームAKB

英語タグツールを使い、外国人に対し「もっと交流したいですよ」というメッセージを届けるイベントを企画。英語が話せなくても「交流したい」意思を伝えるタグを身に付けることは簡単です。たくさんの外国人がまちを歩けば、まちは再び元気になる。

 

「そのままでいいのよ!シャッター通り」/ 木工野郎Bチーム

ヒップホップ文化の要素にある「誰でもできる」に立ち返り、商店街の閉まったままのシャッターや壁、柱などにアートをほどこし活気を与える。

 

「MISAWA Dream Collection」/ チームMコレ

輝く大人を見ていれば、きっと子どもたちも三沢で夢を持てるはず。お祭りなどで、子どもファッションショーを実施。モデルなどの夢を持った子どもに集まってもらい、商店街から提供を受けた商品を身に付けてショーに参加することで、商品PRと共に子どもの夢を実現。

 

審査員を務めたのは、三沢市出身のアートディレクター森本千絵さんや十和田市現代美術館の藤副館長ら。「市内のにぎわいと雇用を創り出し、まちの人が楽しめるものになっているかどうか?」を基準に審査されました。

 

見事、大賞に選ばれた提案はチームフリークスによる「妖怪フェスタ」。

猫娘や一反木綿などの妖怪の姿に扮したメンバーたちから、市の新しい観光イベントとして提案されたこの祭りは、妖怪の仮装が参加条件。妖怪と海外モンスターが手をつないで商店街を歩く妖怪パレードなど、ユニークな光景を観ることができます。ハロウィンフェスタと同日に開催することで、日米の文化交流をより深め、開催時間をのばすことでさらなる観光客を誘致。飲食はアメリカンバーと提携を図り、独創的な妖怪フーズを提供するといったものです。

「ハロウィンや妖怪など、仮装という非日常の中で深める交流は普段よりも親睦が深まること間違いなし!貪欲に新しいことに挑戦し、夢中にならなければ何も変わりません!」。メンバーは意気揚々とプレゼンテーションしました。

 

「妖怪フェスタ」は今後、三沢市雇用創造推進協議会が実現に向けて検討していくとのことで、奇奇怪怪な装いに扮した妖怪たちが三沢の夜のまちを練り歩く日がやってくるのもそう遠くはないかもしれません。