みんなで食べる食事は、一人よりも何倍もおいしい

10月30日、市民の森老人福祉センターで、秋季の一人暮らし高齢者会食会が開催されました。

 

毎年、春と秋の2回、三沢市赤十字奉仕団のボランティアによって開催されているこの会食会。今回の定員30人のうち、7人は初めての参加者とのことでした。これまでも一緒に楽しんだ残り23人の参加者の姿を見た主催者代表、野々宮委員長は「会に参加した皆さんは若返ったように元気になっています。ぜひ、初めて参加した皆さんも参加し続けていただきたい。この会が皆さんの元気の素となることを祈ります」とあいさつしました。

 

参加者のために用意された料理は、赤十字奉仕団の皆さんが前日から準備し、この日も朝早くから拵えたもの。毎回参加していても楽しめるよう、また高齢者でも食べやすく口に合うよう、メニューや素材、味付け、調理法などに、いつも工夫を凝らしています。今回も、秋をテーマとして、旬の秋鮭やきのこ、かぼちゃなどを使い、ほおずきで彩りを添えるなど、目にも鮮やかな御膳を参加者の前に並べました。その他にも、鯛のアラを丁寧に濾して作ったすいとん汁やご飯、デザートなども付いた豪華なメニューに目を輝かせた参加者たちは、一口ずつしっかりと味わいながら食べていました。

 

赤十字奉仕団の心のこもった料理とともに、この会の大きな楽しみの一つとなっているのは、食事をしながらの会話です。普段、一人で食事をすることの多い参加者は、参加者同士あるいは赤十字奉仕団のみなさんと、料理も話題の一つとしながら談笑を重ねていました。毎回参加しているという参加者の一人は「みんなで食べると一人で食べるより、倍おいしい」と話し、会の楽しさを「正月のようなものです。指折り数えて待っていました」と、この上ない笑顔で語りました。

 

食事の後は、一緒に歌や踊りを楽しんだ参加者と赤十字奉仕団の皆さん。言葉と笑顔を交わし、触れ合い、人と人とのコミュニケーションの大切さを感じる一日となりました。