食べ物の大切さを考えながら、ぺったん、ぺったん

2月8日、三沢市農業青年会議のメンバーが岡三沢保育園と竹の子保育園を訪れ、昔ながらのうすときねで餅をつき、園児たちに振る舞いました。

 

三沢農業青年会議は、市内の青年農業者が集まり自らの地位・資質向上を図りながら農業の経営円滑化や近代化を促し地域農業発展のために活動する団体。現在は18人の会員によって、淋代平ほ場での長いも試験栽培やグリーン・ツーリズム(修学旅行生受け入れ)事業、各種研修会・交流会などの活動を行っています。今回の保育園訪問は長芋の植え付け・収穫とならぶ、同団体の食育・食農教育活動の一つ。淋代平ほ場で収穫したもち米とうす・きねを持参したメンバーが子どもたちと一緒にもちつきをすることで、食べ物の大切さを知ってもらおうとするこの活動は、市内保育園などを対象に平成10年から毎年施設を変えながら続けられ、今回で14年目、通算53カ所での実施となります。

 

岡三沢保育園では、まず始めに屈強な農業青年会議メンバーが豪快な餅つきを披露。まわりを囲む105人の園児から盛大な掛け声が上がる中、園児らもメンバーの助けを借りながら重いきねを精いっぱい振るい、会場一体となって合計約18キロの餅米をつき上げました。うすから持ち上げられたつきたての餅の姿に歓声を上げる園児たち。切り分けるメンバーの流れるような手さばきからも目が離せずにいました。

 

昼食として振る舞われることになったお餅を待つ間に、23人の年長園児たちは食べ物のお勉強。市健康推進課のお姉さんと一緒に、普段食べている米や野菜、肉などが体にどんな効果をもたらすのか考えながら学びました。

 

体も頭も使ってお腹がぺこぺこな園児たちの前に、ついに登場したのは、お雑煮になったつきたてのおもち。一緒に作った農業青年会議メンバーらを囲んで園児たちはおいしそうにほおばっていました。

 

少し照れながらも園児と食事を楽しんだ農業青年会議の小向会長は「きねとうすを使ったもちつきを体験したことのない子どもたちに楽しんでほしかった。また、三沢には日本一といわれる農産物がありながらあまり知られていません。食べ物がどうやって作られているのかも知って欲しいと思います」と話していました。