小さな拳士たちが繰り広げる、白熱の実践型総合格闘技

3月3日、北海道・東北ブロック「空道ジュニア選手権大会」が開催されました。この大会は、北海道と東北で空道の鍛錬に日々励む16歳以下の少年少女が、地域の垣根を越えて技術を交流し親睦を深めることを目的に、昨年に続く第2回として開催されたもの。世界50カ国以上で普及し、国内では仙台を中心とした東北地方で多くの強者が生まれている空道。会場となった三沢市武道館に、三沢支部23人を含めた北海道から宮城県まで約100人もの若き拳士が集まり、白熱した戦いを繰り広げました。

 

空道とは、創始者である東孝氏が1981年に極真空手から発展・発足させた「空手道大道塾」を経て、2001年に確立した総合格闘技。空手従来の突き・蹴り技に加え、投げ、頭突き、肘打ち、金的蹴り、寝技、寸止めマウントパンチ、関節技、絞め技など様々な攻撃を認めながらも、防具を着用し、実践性と安全性の追求を目指しています。本大会でも、体の各所に防具を装着した選手たちが、頭部への打撃や投げ技など、より多彩で実践的な激しい攻防を見せ会場の注目を集めました。

年代・体重別のトーナメントあるいはリーグ戦で競う1試合の時間は1分30秒から2分。この短時間に打撃や投げなどで有効ポイントを奪わなければならないため、試合は開始直後から激しい技の応酬となります。打撃で隙をみせた瞬間に放たれる投げ技。投げ技に気を取られていると襲いかかる打撃のラッシュ。繰り出す技の鋭さと真剣な眼差し、勝敗に関わらず対戦相手や審判らへ礼節を尽くす姿に日頃の厳しい鍛錬の成果を感じました。