家族皆が、やりがいを持って農業を営むために

3月13日、農業者の『家族経営協定』締結の調印式が、市役所において行われました。

『家族経営協定』は、家族で農業経営に携わる世帯員が、意欲とやりがいを持って経営に参画できる魅力的な農業経営を目指し、家族皆が働きやすい経営方針や役割分担などの就業環境を、家族間の十分な話し合いの基に取り決める協定です。

これまでに市内で33組の家族が協定を結んでおり、今回新たに、六川目在住の織笠さん夫妻が協定を締結。夫である大輔さんは、昨年の7月にそれまで勤めてきた職場を退職し、実家が営んでいる農業に経営主となって挑戦することを決意したとのことです。この日、市役所を訪れた織笠夫妻は、三沢市農業委員会の小比類巻会長職務代理者と上北地域県民局地域農林水産部農業普及振興室の藤田室長ら関係者による立ち会いのもと、就業時間や報酬など家族内の決め事が書かれた協定書に調印しました。

小比類巻会長職務代理者は、「農業の担い手育成確保のためにも、女性を含む新規就農者支援の一環として家族経営協定を推進しています。この協定が意義あるものとして末永く農業経営と生活の向上に役立つことを願いながらお祝い申し上げます」と協定締結を祝福しました。

調印式終了後、織笠大輔さんは「TPP問題などの障害に負けないで、強く、ブレない農業経営をしていきたいです」と新たにした意気込みを、力強く話していました。