三沢の冬の名物ほっき貝。その魅力存分に味わう1日

3月17日、三沢の冬の名物・ほっき貝の魅力を存分に味わえる「三沢ほっきまつり」が三沢漁港で開催されました。

 

日本有数の水揚げ量を誇る、三沢漁港のほっき貝。厚い殻に守られた身には甘みがあり、シコシコした歯応え、旨みを含むジューシーな味わいがその魅力です。しかし、味わえるのは漁が解禁される12月から3月までの4カ月間のみということもあり、今季残り少ないほっき貝の味わい求め、市内外から多くの人々がこの祭りに訪れました。

 

2011年の東日本大震災で多大な被害を受けた三沢漁港ですが、漁港関係者をはじめ多くの人々の協力によって復興が進んでいます。同じく震災で太鼓を流されながらも多くの人々の力で復興した三川目小学校児童による「海鳴り太鼓」が力強い演奏で告げる祭りの始まり。続くオープニングセレモニーでは、漁協の門上代表理事組合長や種市市長が関係者への感謝とさらなる復興への決意を伝えました。

 

この日の販売・試食のために市漁協が準備したほっき貝は8.5トン。販売コーナー前には、早朝からほっき貝を買い求める人々の作る長蛇の列。貝をむき慣れない人は、漁師による無料の貝むきサービスを受け、漁師の手早い貝むきの技に驚いていました。また、多くの来場者が何度も訪れたのは、ほっき貝の無料試食コーナー。炭火で焼いた塩味絶妙な熱々のほっき貝をほおばると、大人も子どももみんな笑顔に。漁協や農協、三沢商業高校生徒らが、三沢の山海の幸を使った料理を提供する会場では、買い求める人々が列を途絶えさせることはなく、その美味しさを堪能していました。
 さらに、ほっき貝の中身だけでなく貝そのものを楽しむのがこの祭り。制限時間内に何個のほっき貝から中身を取り出せるかを競う「ほっきムキムキ大会」には老若男女が参加し、固く口を閉ざす貝殻に苦労しながらも熱戦を楽しんでいました。