市町村の枠を超えた広域連携の具体的方策、「共生ビジョン」の最終案を提示

3月28日、十和田市役所で、平成24年度の第2回となる『上十三・十和田湖広域定住自立圏市町村長会議』が開催されました。

 

中心市と周辺町村が互いに役割を分担し、都市・生活機能を確保・充実。地域全体を活性化させることで、人々が安心して暮らせる魅力的な圏域を作ることを目的とする定住自立圏構想。全国で次々と圏域が作られていく中、県内では八戸、弘前に続く3つ目の圏域として平成24年10月、三沢市と十和田市を中心市とする合計10市が『上十三・十和田湖広域定住自立圏』の形成協定を締結しました。

以降、地域の多様な特色を認め合い尊重し合いながら紡ぐ『南部裂織』のような圏域をめざし、有識者や地域の人々からの意見を取り入れながら探ってきたのが、各市町村が政策分野ごとに連携・協力する具体策となる『共生ビジョン』。この日、十和田市役所に集まった圏域内の全市町村長を前に、事務局から最終案が説明されました。

 

「できることから着実に」。実現可能なものから連携を深めることをコンセプトに、スタートラインとして提示された具体的取り組みは30事業。医療や福祉、教育、産業振興、防災・消防、ライフラインの6分野におけるサービスを充実・連携強化することで生活機能を強化。また、広大な圏域にある公共交通の利便性向上や公共施設の相互利用、インフラ整備や文化・芸術事業の共同実施、圏域内イベント等情報の共有など、各市町村の結びつきやネットワークを強め、市町村職員の交流を促進することで人材の育成、資質向上などを図ります。4月から段階的に実施される共生ビジョンの最終案は、各市町村長による慎重審議の結果、原案通りに決定。今後はこの共生ビジョンの事業を実施・検証し、その結果を踏まえ、さらに取り組み内容を深めていくこととなります。

 

最後に、三沢市の種市市長と十和田市長はこれまでの経緯を振り返り、各市町村長や関係者の協力に感謝。また、今後の更なる連携・協力への期待を込めて決意のあいさつを交わしました。

 

 

 

 

 

※上十三・十和田湖広域定住自立圏については「広報みさわ」2012年11月号に特集記事を掲載しています。