日本の文化・伝統をじかに体験。異国の文化に触れながら、理解を深める

米軍三沢基地が置かれている三沢市の、国際交流を代表するイベントの一つに『アメリカンデー』があります。市中心街がアメリカ色に染まるこの催しとは反対に、基地内在住者に日本の伝統芸能や文化を紹介することを目的として毎年基地内で開催されている『ジャパンデー』。26回目となる今年の同祭典が4月6日、盛大に開催されました。

 

各方面からのたくさんの協力で成り立っているこのイベントに、今年は市内外から52団体がボランティアとして協賛し、さまざまな和の文化を紹介。十和田から駆け付けた、まきばの保育園園児による大人顔負けの迫力ある和太鼓演奏で幕を開けたオープニングセレモニーでは、裃を身にまとったウィリアムス米軍三沢基地司令官が、「ジャパンデーを支えてくれているボランティアの皆さんが、日本の伝統を私たちに紹介してくれる友好の絆にあらためて感謝します」とあいさつ。そして「キョウ、イチニチ、タノシク、スゴシマショウ」と片言の日本語で締めくくると、続いて種市市長が「このイベントを通じて日米の関係が一層深まりますことを願っています。Have a nice day(よい1日を)」と友好親善に期待を寄せていました。

 

会場には、お祭り広場、文化広場など催し別にコーナーが設置。お祭り広場では、神楽舞や居合いなどが披露され、日本古来の伝統芸能を目の当たりにした観客は喜びを感じながら写真撮影し、演技が終わると盛大な拍手を送っていました。

その一方、琴や書道、陶芸をはじめとする20以上の体験ブースが用意された文化広場。各ブースには、三沢高校と八戸聖ウルスラ学院英語科の生徒らが通訳ボランティアとして付き、外国人参加者に日本文化を紹介しました。言葉に加え、身ぶり手ぶりで楽しみ方を教わった外国人参加者はにっこり笑顔。異国の文化に触れ、日本に対する理解を深めた1日になったようでした。