20年以上続く美化運動「一向にごみは減りません」

4月12日、三沢市連合婦人会による春のボランティア清掃が実施されました。

 

平畑開墾から市民の森温泉まで続く約6kmの道のり。木が生え並び、住宅が少ないこの場所には、いつも不法に捨てられたごみが散乱しています。

毎春のこの時期、誰が捨てたかわからない無数のごみを拾い集め、地域の環境美化に取り組んでいる三沢市連合婦人会。今年参加した30人の会員は分担して、長い沿道やガードレール下、やぶの中まで丁寧にごみを拾い集めました。

 

現場には、道を通った運転手が投げ捨てたであろうタバコの吸い殻や空き缶、あるいは中身が入ったままのセメント缶といった産業廃棄物まであり、この活動を20年以上続けている会員の1人は、「(捨てられているごみの中には)怖くて手が付けられない物もあります。毎年活動を続けていますが、一向にごみは減りません」と話しながら懸命にごみを拾い集めていました。また、「ごみを捨てていく人の気持ちがわからない。どんな気持ちで捨てていくのか…」と悲しそうに声を漏らす会員の姿に、不法投棄の深刻さを改めて感じました。