令和元年度の取り組み
オリンピック・パラリンピック関連事業実施状況
ホストタウンサミット ポスター部門で3位に入賞しました(令和2年3月19日)
3月19日、内閣官房オリパラ事務局よりホストタウンポスターセッションの審査が行われ、三沢市が第3位に選ばれました。ホストタウンとしてのこれまでの取り組みやこれからの想いを、79のホストタウン自治体が作成し、インターネット上で投票が行われました。三沢市のポスターは、共生社会実現に向けた様々な取り組みを、カレンダーの表紙のようなデザインに写し、2020年は終わりではなくはじまりであることをイメージ。また、背景の色は何一つ同じ色は無く、市民一人ひとりが違って、個性を生かせるよう思いを込めました。三沢市を含む上位5自治体のポスターは、橋本聖子五輪相の大臣室に掲載される予定です。三沢市は共生社会実現に向け、引き続き、すべての人が笑顔で輝けるまちを目指していきます。
ホストタウンリーダー賞を受賞しました(令和2年2月22日)
2月22日、内閣官房オリパラ事務局より、当市オリパラ推進室の熊野がホストタウンリーダー賞を受賞しました。この賞は、他のホストタウンの模範となるような取組の中心的な役割を果たしている者に贈られる賞です。引き続き、カナダのホストタウンとして、市民と一体となった取組を実施していきます。
共生社会ホストタウン広報大使の活動報告について
令和元年度に任命された、三沢市共生社会ホストタウン広報大使7名の1年間の活動を、活動報告書として報告いたします。
共生社会ホストタウン広報大使活動報告書[2136KB pdfファイル]
東京2020応援プログラム「心のバリアフリー」小学生絵画コンクール表彰式(令和元年12月12日)
12月12日、三沢市役所において、東京2020応援プログラム「心のバリアフリー」小学生絵画コンクールの表彰式が行われました。受賞者は以下のとおりです。
<低学年の部>
最優秀賞「三川目小学校3年 松森奈々さん」
優秀賞「古間木小学校1年 タットル バリー輝さん」
優秀賞「古間木小学校1年 梅津 寧々葉さん」
<高学年の部>
最優秀賞「上久保小学校5年 工藤 大幸さん」
優秀賞「岡三沢小学校6年 井上 洸さん」
優秀賞「岡三沢小学校6年 芳賀 稚春さん」
i enjoy! パラスポーツパーク開催(令和元年12月7日)
12月7日、三沢市国際交流スポーツセンターにおいて、i enjoy!パラスポーツパークin三沢が開催されました。当日は約400名の方に参加いただき、普段体験できないパラスポーツの魅力を発見することができました。
第1部では、パラアスリートとして車いすラグビー日本代表の島川慎一さん、今井友明さん、車いすバスケットボール元日本代表キャプテンの根木慎志さん、パラ・パワーリフティング日本記録保持者の山本恵理さん、スペシャルゲストにお笑いコンビ、ロッチのお二人をお呼びし、トークショーが行われました。「パラスポーツの魅力」や「すみやすい街とは」等のテーマについてお話いただき、東京パラリンピックがゴールではなく、一つの契機として、共生社会のまちを未来につなげてほしいと伝えていました。
第2部は、車いすバスケットボール・車いすラグビー・陸上競技用車いす・ボッチャ・パラパワーリフティング・車いすタイムトライアルの自由体験会となっており、障害のあるなしに関わらず、子どもも大人も一緒になってパラスポーツを楽しんでいました。なかでも、ボッチャは人気で、各学校の授業などで遊んだこともある子どももたくさんいました。だれでも簡単にできるスポーツなので、皆さんも機会があればぜひ体験してみてください。お越しいただいたみなさま、ありがとうございました。
トップアスリート派遣事業(令和元年12月4日)<木崎野小>
12月4日、木崎野小学校の6年生を対象にシッティングバレーボール体験教室が行われました。シッティングバレーとは、床に下半身が常に接触した状態のまま行うバレーボールです。プレーをするときに、飛び跳ねたりすると反則になってしまいます。シッティングバレーボールは1956年、戦争によって体が不自由になってしまった人々によってオランダで生まれたスポーツで、障がいの治療やリハビリテーションとして導入されています。
講師には、過去に日本代表として北京大会に出場した経験のある坂本朋子さんが招かれました。坂本さんは小学1年生のときに病気で左足を切断。現在はパラスポーツを普及させるための活動に尽力しています。シッティングバレーボールは、足を床につけたままプレーをしなければならないため、多くの子供たちは悪戦苦闘していましたが、積極的にボールに触りにいく姿も見られ、コートの外で応援している子も一体となって楽しんでいました。授業の終わりに坂本さんは「障がい者は、足がないなどの障がいがあること以外はほかの人と何も変わりはなくて、障がいがある人もない人もみんな同じ人間です」と障がい者への理解を促していました。
ボッチャ体験会(11月18日、28日、29日 岡三沢小)(11月25日 古間木小)
岡三沢小学校、古間木小学校においてパラリンピックの正式種目であるボッチャの体験会を行いました。ボッチャは、ボール12個と床さえあればできルールも非常に簡単。障がいにかかわらず、大人も子どもも夢中になれるとても魅力的なスポーツです。カーリングに似たスポーツで分かりすく児童も楽しそうに体験していました。国際交流スポーツセンターには、ボッチャの貸出も行っておりますので、遊んでみたい方はぜひ。
あすチャレ!ジュニアアカデミー開催(令和元年11月19日)
11月19日、三沢市立上久保小学校において、あすチャレ!ジュニアアカデミーが行われました。講師にはパラアイスホッケー元日本代表選手でバンクーバーパラリンピック銀メダリストの馬島 誠(まじま まこと)さんにお越しいただきました。現在は、パラ・パワーリフティングで東京パラリンピックを目指しています。
講演では最初に、自分が車いす生活になった経緯やパラスポーツとの出会いを紹介し、事故により車いす生活となり絶望を味わったこと、パラスポーツとの出会いがなければ今の自分はいないことなどを児童に伝えました。そのあとはグループに分かれ、目隠しをしてじゃんけんをしてみたり、言葉を発さずにジェスチャーで伝えてみたりと、視覚障害・聴覚障害について学ぶ簡単なゲームを行いました。目が見えない、耳が聞こえない場合でも何か工夫をすればきっと伝わる方法がある。障害があってもなくても可能性に挑戦することが大切、とおっしゃっていました。
共生社会ホストタウンシンポジウム開催(令和元年10月24日)
10月24日、三沢市国際交流教育センターにおいて、共生社会ホストタウンシンポジウム「まちづくりとレガシーについて~ロンドン2012大会に学ぶ~」が開催されました。講師には、ロンドンオリンピックの際にコベントリー市都市ボランティアのディレクターを務めたデイビッド・バウイ氏をお呼びしました。デイビッド氏は、ロンドン大会後は都市ボランティアのレガシーを継承するため会社を設立し、現在にいたるまで運営に従事しながら、各種イベント運営や人材育成、ボランティアマネジメントにおいて活躍されています。
デイビッド氏からは、オリンピック・パラリンピックにおいて市民ボランティアの存在は非常に重要で、選手・スタッフへのサポートはもちろんのこと、市民同士につながりができることで、自分たちの市がさらに好きになる絶好の機会だとおっしゃっていました。三沢市は、車いすラグビーカナダチームの事前合宿を受け入れております。合宿の実施にあたり、市民ボランティアの方々に助けられています。こういった市民と行政が一体となった先進的な取り組を、共生社会実現のレガシーとするため、引き続きホストタウン事業の推進に取り組んでいきます。
共生社会ホストタウン広報大使 東京都派遣(令和元年10月18日~20日)
10月18日、三沢市共生社会ホストタウン広報大使7名が東京都へ出発しました。2泊3日の行程の中で、車いすラグビーカナダチームの運送に協力いただいている(株)日本航空のオフィスを見学したほか、世界大会「車いすラグビーワールドチャレンジ2019」を視察し、会場である東京体育館のバリアフリーやアクセシビリティについて調査をしてきました。
日本航空では、普段立ち入ることのできないフロアに案内いただき、操縦士や客室乗務員の仕事内容の説明を受けました。日本最大の空港である羽田空港は、国籍や年齢問わず様々な人が利用しており、安全・安心のためのスタッフの工夫や努力を学ぶことができました。また、航空機の格納庫も案内いただき、実際の航空機を間近で見ながら、機材の種類や整備方法について理解を深めました。
「車いすラグビーワールドチャレンジ2019」の視察では、東京体育館の内外を実際に歩き、バリアフリー対応や駅からの移動のしやすさなど、障害当事者を含む様々な人の目線になって調査を行いました。また、当日偶然お越しになっていたNHK解説委員の竹内さんにお会いすることができ、以前に三沢市のホストタウン事例を紹介いただいたご縁もあり、広報大使へ障害当事者目線でのお話を伺うことができました。エレベーター内の鏡は、反転できない車いすの方が階を把握するために使われていること、車いす用のボタンはドアが空く時間が少し長いことなど、普段気づかないようなところまで説明いただきました。
また、当日行われた5位決定戦「カナダ×フランス」を観戦しました。インタビューの時の穏やかな顔とは全く違う気迫あふれるプレーに驚き、パラリンピックで金メダルを目指す選手たちと関われていることを改めて感じました。結果は延長戦の末、見事一点差で勝利!!
大使7名は今回の派遣で学んだ内容も含め、一年間の活動を報告書等にまとめ、情報発信していきます。
(株)日本航空の職員オフィス、格納庫を見学
カナダVSフランスの試合を応援!見事勝利!!
同日に行われた日本VSオーストラリアも観戦。パラリンピックさながらの盛り上がりを感じました。
カナダチーム×三沢市 交流BBQ&広報大使インタビュー(令和元年10月13日)
10月13日の市民感謝イベント後、チームの宿泊施設である三沢市国際交流教育センターにおいて、交流BBQが行われました。三沢合宿最後の夜ということもあり、選手・スタッフの皆さんはBBQを非常に楽しんでいた様子でした。当日は市民ボランティアの方も招待され、交流を深めました。また、この三沢合宿後に東京の世界大会へ出発するカナダチームへ、小檜山市長より応援フラッグが贈呈されました。市民一人一人の応援メッセージが書かれた応援フラッグをいただいたカナダチームは、世界大会・オリンピックでの活躍を誓いました。
BBQの間には、共生社会ホストタウン広報大使7名がカナダチームへ取材を行いました。対応していただいたのは、エリック・ロドリゲス選手とデイビット・ウィルシーコーチの2名でした。7名は限りある時間の中、それぞれ障害者スポーツや三沢市のバリアフリー・アクセシビリティなどについて質問をし、理解を深めました。今後は、東京都で行われる車いすラグビーの世界大会へ派遣し、カナダチームや施設のバリアフリー等について引き続き取材を行い、情報発信していく予定です。
感謝イベント・交流BBQにおきましても、市民ボランティアの方々には、たくさんのおにぎりを握っていただいたり、配膳・皿洗いなどのお手伝いをいただき、誠にありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。
みんなで乾杯。カナダチームからボランティアの方々へ
感謝の気持ちとしてのケーキの振る舞いがありました。
中高生大使のインタビューの様子と小檜山市長からカナダチームへ応援フラッグ贈呈
カナダチームによる市民感謝イベント 紅白戦&プレゼント抽選会開催(令和元年10月13日)
10月13日、現在三沢市で事前合宿中の車いすラグビーカナダチームが、三沢市民へのサポート感謝イベントとして、紅白戦&プレゼント抽選会を行いました。会場のスポーツセンターには数百名の市民が訪れ、白熱した試合を観戦したほか、カナダチームオリジナルグッズやオリパラグッズ等が当たる抽選会を楽しみました。また、紅白戦後には、市民が競技用車いすに乗り、選手から直接受けるタックル体験会も行われ、殺人球技と呼ばれるスポーツを肌で感じることができました。当日の運営にあたっては、国際交流協会の方をはじめたくさんの市民ボランティアの方に手伝っていただき、スムーズに進行することができました。
【交流事業】三沢基地内ソラーズ小学校訪問
10月13日、車いすラグビーカナダチームは三沢米軍基地内にあるソラーズ小学校に訪問しました。当日は、選手の名前やメッセージの入った横断幕で迎えられ、選手たちも非常に喜んでいた様子でした。競技用車いすに乗ることは初めての体験で、新しい乗り物に乗るような楽しそうな表情で体験していました。カナダの公用語は英語とフランス語で、お互いにコミュニケーションはばっちり。三沢市で、アメリカの子どもたちが、カナダの選手に車いすラグビーを教わる光景は三沢ならではのものだと思います。国境を超えた関係が今後も続けて行ければと思います。
車いすラグビーカナダチーム事前キャンプ(令和元年10月9日~10月14日)
三沢市で通算3回目となる車いすラグビーカナダチームの事前キャンプが、10月9日から10月14日まで行われました。今回のキャンプは、開幕まで1年を切ったパラリンピックを見据えるとともに、10月16日から都内で行われる世界大会「車いすラグビーワールドチャレンジ」へ参加するための直前キャンプという位置付けで行われました。カナダ代表は現在世界ランキング5位。選手たちは金メダル獲得に向け、三沢市での練習を行いました。練習の合間には、小檜山市長もカナダチームを激励し、市内ハンドメイドサークルが手作りした「こぎんざし」がプレゼントされました。
この事前キャンプは、市民ボランティア・国際交流協会をはじめ、様々な方のご協力があって支えられています。カナダチームとのコミュニケーションはもちろんのこと、食事の支度・配膳、宿泊室の掃除、シーツ交換など朝早くから夜遅くまでお手伝いいただきありがとうございました。キャンプ最終日の夜には、カナダチームからボランティアの皆様へ感謝の気持ちとしてケーキが送られました。
次回キャンプ時期は未定ですが、決定次第お伝えします。
社協まつりに出展しました(令和元年9月29日)
9月29日、三沢市総合社会福祉センターにおいて、三沢市社会福祉協議会主催の社協まつりが開催され、障がい疑似体験ブースを出展いたしました。講師には、ユニバーサルマナー協会の駒澤 史さんや株式会社ミライロ、ユニバーサルマナー事業部の薄葉 幸恵さんをお招きしました。
当日は、目が見えない方が読むための点字で自分の名前を彫り、名刺を作ることができる点字体験ブースや、耳が聞こえない方のコミュニケーションツールである手話、指文字で自分の名前を表現するブースを設けました。
全盲の講師よりアドバイスを受けながら、実際に点字を体験を通し、視覚に障害のある当事者がどのように情報取得、コミュニケーションの工夫をしているか学びました。シャンプーやコンディショナーの容器にも工夫がされていたり、アルコールの入った缶には「オサケ」と点字が含まれていることなど、身近にも障がいをもった方への工夫があることに気づきました。また、聴覚障害当事者の講師による手話・指文字を体験を通し、声を使わないで自分の意志を伝える難しさを学ぶことができました。参加いただいた方々が、少しでも障がいを身近に感じてもらい、お互いに助け合う気持ちを持ってもらえればと思います。
トップアスリート派遣事業(令和元年9月11日)<岡三沢小学校>
9月11日、岡三沢小学校においてトップアスリート派遣事業が行われました。講師には、パラ陸上の世界を舞台に、砲丸投げや円盤投げ、やり投げで活躍している齋藤由希子さんをお招きしました。
齋藤選手は、昨年に引き続いての岡三沢小学校の訪問で、5年生の児童を対象に競技体験などを行いました。競技体験では、片手が使わない状況で縄跳びをする方法を考え実践したり、メディシンボールによる砲丸投げ体験、ジャベボールによるやり投げ体験などを行いました。片手が使えない状態でどのように縄跳びを飛ぼうか考えたり、記録を伸ばすための練習方法など、パラアスリートならではの視点となって考える良い機会となりました。
体験後の講話では、ご自身が東日本大震災に被災した経験から、スポーツができることのありがたみや、夢にむかって頑張ることの大切さを児童に伝えていました。児童は、義手を使って競技をする齋藤選手を前に興味関心をもって話をきき、オリンピックだけでなく、パラリンピックにも興味を持った様子でした。
ユニバーサルマナー教室(令和元年9月6日)<岡三沢小学校>
9月6日、岡三沢小学校にてユニバーサルマナー教室が行われました。講師は前日に引き続き、原口 淳(はらぐち じゅん)さんにお越しいただきました。当日は4年生を対象に講話をいただきました。視覚障害の方が町を歩く際に使用する白杖を実際に見せたり、特技のブラインドサッカーの映像を見せたりと、視覚障害をもっているとは思えない動きに、子供たちは驚いていました。
段差を取り除く工事やエレベーターを設置するなど、ハード面をバリアフリーにすることは、当事者にとって確かに助かることですが、お金も時間もかかります。みなさんがすぐにできることは、障害をもっているかたを見かけたら、自分から話しかける心のバリアフリーです、と伝えました。ユニバーサルマナーを必要としている人は、障害者だけではなく高齢者、子供、その保護者など、人口の3分の1にもなり、心のバリアを取り除いて、勇気をだして「自分ではない誰か」を助けてあげられる人になって欲しいとおっしゃっていました。
ユニバーサルマナー教室(令和元年9月5日)<上久保小学校>
9月5日、上久保小学校にて4年生を対象にユニバーサルマナー教室が行われました。昨年に引き続き、日本ユニバーサルマナー協会の講師である原口 淳(はらぐち じゅん)さんをお呼びしました。原口さんは視覚障害当事者の方で、当日は神戸から一人で飛行機に乗り三沢市まで来たことを知ると、子供たちは非常に驚いた様子で話しを聞いていました。
原口さんは、普段から一人で生活をしており、料理や買い物も一人でできるそうです。児童は自分の目が見えなくなったときを想像し、すごいなと真剣な目で原口さんの話を聞いていました。
性別・利き手・髪型・好きなもの・嫌いなもの・みんなそれぞれ違っていて同じ人などいません、僕はただ目が見えないというだけで、違いの中の一つなんだと伝え、もし目が見えない人を見つけたら「何かお手伝いできることはありませんか?」と声をかけて欲しいとおっしゃっていました。
トップアスリート派遣事業(令和元年8月30日)<おおぞら小学校>
8月30日、おおぞら小学校においてトップアスリート派遣事業が行われました。今回は、ユニバーサル・ラン<スポーツ義足体験事業>プログラムの講師として、東京パラリンピック陸上競技出場を目標に練習を続けている、金子 慶也(かねこ けいや)選手をお呼びしました。
「ユニバーサル・ラン」は、(株)LIXILが、スポーツ義足の体験を通じて、子どもたちに、心のユニバーサルデザインとモノのユニバーサルデザインについて感じて考えてもらうことで、ユニバーサル社会の実現のために提供しているプログラムです。授業は、【見る】(パラリンピアンの試合映像、義足の使用方法)、【する(体験・交流)】(競技用義足体験、パラリンピアンとの交流】、【学ぶ】(障がい者スポーツ用義足に関する講座、共生社会に向けた心の在り方)の3つで構成されています。
義足体験では片足に体験用の義足をはめて、走ってみたり、段差を乗り越えてみたりと普段できないような経験ができました。
義足体験のあとは、金子選手が実際に大会に出場した映像やスポーツ義足の使用方法について説明があり、普段の生活から共生社会へ向けた「心のバリアフリー」が大切になる、障害があっても無くてもスポーツをする喜びはみんな同じと伝え、児童からも「ぜひ東京オリンピックに出場してほしい」という声が上がっていました。
事業の最後には、児童の中から選ばれた精鋭5人と金子選手で短距離走も行い、パラアスリートとの貴重な体験ができました。
トップアスリート派遣事業(令和元年8月23日)<堀口中学校>
8月23日、堀口中学校においてトップアスリート派遣事業が行われました。講師には、パラアイスホッケー(別名アイススレッジホッケー)プレイヤーで、バンクーバーパラリンピック銀メダリストの上原大祐さんが招かれました。上原さんは、幼いころから車いすで生活をされていました。大学2年生のときにパラアイスホッケーに出会い、2006年トリノパラリンピックで日本代表として選出、日本人最多ゴールを決め世界ランキング4位の成績を収めました。2010年バンクーバーオリンピックでは、準決勝のカナダ戦で値千金の決勝ゴールを決め、銀メダル獲得に大きく貢献されました。その後NPO法人D-SHiPS32を立ち上げ、子供たちにスポーツができる環境づくりにも尽力されています。
講話では「不自由は無限の自由だ」と題し、「障害があるからできないのではなく、誰かと協力してできるようにすればいい」「changeはchallengeからしか生まれない」と伝え、自分から行動することで不自由を自由に変えていくことの大切さ・面白さを伝えていました。講話の途中には、バンクーバーパラリンピックで実際に獲得した銀メダルも登場し、手にした生徒は興味津々に触れていました。
講話後、パラリンピック正式種目であるボッチャ体験が行われました。ボッチャは、床とボールさえあれば障害をもった人もそうでない人も、同じルールで競技することができます。上原さんの競技説明のあと、約150人が一斉にボッチャ体験を始めました。初めて体験する生徒がほとんどのなか、1センチ1ミリを争う競技にチーム一丸となって白熱する様子が見られました。
共生社会ホストタウン広報大使任命式(令和元年8月6日)
車いすラグビーカナダチームの事前キャンプなどを取材し、共生社会について情報発信を行う、三沢市共生社会ホストタウン広報大使の任命式を行いました。
任命を受けたのは、市内在住の中高生7名です。
この7名には、事前キャンプのほか、カナダチームも参加する車いすラグビーワールドチャレンジという国際大会の取材もしてもらい、パラリンピックやパラスポーツという視点、また、バリアフリーやアクセシビリティという視点で取材や学びを深め、市民の方々に発信していきます。
トップアスリート派遣事業(令和元年7月18日)<上久保小学校>
上久保小学校に、柔道で国際大会入賞経験もある蹴揚将行さんを迎え、柔道体験などを行うトップアスリート派遣事業を実施しました。
蹴揚さんは、地元三沢市の出身で全国レベルの大会での優勝、国際大会でも上位入賞するなど活躍し、現在は、柔道教室を主宰しながら、世界各地で柔道の普及・啓蒙活動を行うなど、幅広い活動をされています。
この日は、小学校の保護者・関係者のご協力のもと、実際に柔道で使う畳を体育館に用意して、体験型授業を行いました。
礼節を重んじる柔道の精神を踏まえ、座礼・立礼を実践し、また、蹴揚さんや、この日のためにサポートに来てくれた弘前大学柔道部の学生を相手に、実際に背負い投げをやってみるなど、柔道を体験しました。
また、日頃から柔道をやっている児童が模擬試合を行う場面もありました。
蹴揚さんからは、この日の柔道体験を通じて、児童たちに感じて欲しいこと、考えて欲しいことなどをメッセージとして伝えられました。
トップアスリート派遣事業(令和元年7月17日)<三川目小学校>
三川目小学校で、トップアスリート派遣事業を行いました。
講師には、ラグビートップリーグで活躍し、現在、八戸学院大学男女ラグビー部でヘッドコーチを務める、山下祐史さんにお越しいただきました。また、山下さんのサポート役として、同大学男子ラグビー部員2名も参加してくれました。
4~6年生までの約25名の児童は、山下さんの指導のもと、所狭しと体育館を走り、たくさん汗をかきながら、タグラグビーを体験しました。
タグラグビーの体験後には、山下さんが現役時代についてのお話をされました。もう、ラグビーができなくなるかもしれないほどの大けがをしながら、リハビリに取り組み、ラグビーを再開できたのは、目標に向かってあきらめない、頑張る気持ちがあったからだという、ご自身の過去についてお話をし、そこから、子どもたちにも、夢や目標に向かって取り組んでいくことの大切さを伝えていました。
体験授業終了後、子どもたちから山下さんへの感謝の気持ちとして、同校に受け継がれている海鳴り太鼓を披露しました。
トップアスリート派遣事業(令和元年7月12日)<第二中学校>
第二中学校において、県内唯一の車いすバスケットボールチーム青森JOPSの皆さんによるトップアスリート派遣事業を行いました。
普段、なかなか体験する機会のない車いすバスケットボールについて、チームで代表を務める高杉選手から、基礎知識やルール、魅力などについてお話をいただき、その後、実際に競技用の車いすに乗り、競技体験しました。
思うように操作できず四苦八苦している場面もありましたが、ミニゲームを行うなどして、車いすバスケットボールに触れました。
事業の最後には、青森JOPSの方や、この日、別の事業で同校を訪れていたパラリンピック金メダリストのマセソン美季氏から、車いすバスケットボールの体験を通じて考えて欲しいこと、気付いてほしいことなど、共生社会やお互いを思いやる気持ちについてのメッセージが送られました。
「I'mPOSSIBLE」を活用したオリンピック・パラリンピック教育事業研修会(令和元年7月12日)
第二中学校を会場に、国際パラリンピック委員会(IPC)公認教材「I'mPOSSIBLE」を活用した、教育事業研修会を開催しました。
この教育事業研修会は、オリンピック・パラリンピック教育の普及・啓蒙を図るとともに、その教育的意義について理解を深め、各小中学校において、「I'mPOSSIBLE」によるパラリンピック教育の授業展開・推進を目的に開催したものです。
今回の研修会には、日本財団パラリンピックサポートセンターで推進戦略部プロジェクトマネージャーを務めているマセソン美季氏が、講師・アドバイザー役として参加してくださいました。
マセソンさんは、国際オリンピック委員会と国際パラリンピック委員会の両方で教育委員に任命されており、「I'mPOSSIBLE」開発では、中心的な役割を担った方です。
この日は、市内の小中学校の教職員が、マセソン氏とともに、モデル校となった第二中学校での授業を視察し、その後、マセソンさん講演を聞いたうえで、研究協議・意見交換を行いました。
生徒たちは、座学ではパラリンピックについて学び、スポーツの実践としてシッティングバレーボールを行いました。また、マセソン氏と給食を食べながら、意見交換をしました。
参観授業終了後には、参加した教職員で授業の良かった点や各校で生かしたい点などについて話し合いを行うとともに、マセソン氏を交えての質疑や情報交換も行いました。
※「I'mPOSSIBLE」とは
https://education.tokyo2020.org/jp/teach/texts/iampossible/
校長会での講話(令和元年7月10日)
カナダチームのキャンプ最終日、市内小中学校の校長先生に、カナダ車いすラグビー連盟のローレル・クロスビー会長が講話をいただき、また、意見交換を行いました。
ローレル会長が、小学校の校長先生だった時に、車いすラグビーを題材とした教育プログラムを確立し、カナダブリティッシュコロンビア州の各学校で、この教育プログラムを実施しているそうです。
パラリンピックやパラスポーツ、ボランティア、教育、共生社会など、講話の内容は多岐にわたり、また、講話を踏まえて、校長先生方から質問や意見が出され、貴重な時間となりました。
三沢市では、校長先生をはじめ、各学校の先生方のご理解とご協力のもと、各小中学校にオリンピック・パラリンピック事業にご協力をいただいており、今後においても、連携・協力しながら関連事業を推進していきます。
交流事業(令和元年7月8日)
カナダ・日本代表チームによる七戸養護学校中等部と七戸中学校との交流事業を、スポーツセンターに設置されている専用のコートで行いました。
2つの代表チームの選手・スタッフによる合同の体験交流事業は、全国的にみても珍しく、貴重な機会となりました。生徒たちは、初めての車いすラグビーに戸惑い、音や衝撃に驚きながらも、代表選手のアドバイスを聞きながら、ミニゲームなどを行いました。
普段はナンバーワンを目指すライバルで、前日には激しいエキシビションマッチを行った両国でしたが、この日は、共に協力し、コーチ役として子どもたちに接していました。
多くの生徒たちに、パラリンピックや車いすラグビーの魅力を感じていただけたものと思います。
エキシビションマッチ(令和元年7月7日)
この日、カナダ代表チーム対日本代表チームのエキシビションマッチを行い、約700名の方が観戦に訪れました。
日本チームは、7月4日からカナダチームと合同トレーニングを行っており、その一環として、エキシビションマッチを行いました。
世界ランキング上位国同士で、来年の東京パラリンピック大会において、決勝戦となってもおかしくない両国によるエキシビションマッチは、練習や交流のレベルを超えて、とても激しい試合となりました。
会場には、車いす同士がぶつかる度に起こる大きな音が響き、衝撃が観客席まで伝わり、驚きとともに大歓声に包まれました。
エキシビションマッチには、共生社会ホストタウン大使であるキティちゃんも訪れ、両チームのキャプテンに記念品を渡して激励しました。
この他、スポーツセンター内では、エキシビションマッチと同時開催のイベントとして、国際オリンピック委員会と国際パラリンピック委員会で教育委員を務めるマセソン美季氏の講演会を開催したほか、三沢市のオリンピック・パラリンピック関連事業に協力いただいている企業の活動を紹介するブースを設けました。
マセソン美季さんの講演、「パラリンピックで社会を変える~私たちにできること~」は立ち見が出るほど、多くの方にお越しいただき、活動紹介ブースでは、アサヒビール、コカ・コーラ、日本航空、明治、LIXILの展示などを多くの方が興味深く見ていました。
ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
エキシビションマッチでは、本番さながらの白熱した試合となりました
キティちゃんは共生社会ホストタウン大使として、オープニングイベントや
子どもたちとのグリーティングなど大活躍でした
世界中で活躍されているマセソン美季さんの講演に集まった方々は、真剣に
お話を聞いていらっしゃいました
活動紹介ブースでは、企業のオリンピック・パラリンピックに関する取組の
ほか、ボッチャ体験コーナーもあり、多くの方にお越しいただきました
※活動紹介ブース参加企業:アサヒビール、コカ・コーラ、明治、日本航空、LIXIL
三沢高校での講演(令和元年7月4日)
カナダ車いすラグビー連盟のローレル・クロスビー会長が、三沢高校において、2年生の生徒を対象に「チャンスを掴むには」と題して、講演を行いました。
学校の先生をしていたローレル会長が、パラスポーツに関わり、カナダパラリンピック委員会の委員長まで務めたキャリアと経験を踏まえて、お話をしました。
ボランティアを行うことの重要性や素晴らしさ、目標やビジョンを持つことの大切さなどについて語り、生徒たちも、真剣に話を聞き、様々な質問をしていました。
講演の後には、三沢高校の生徒がカナダの子どもたちに向けて作成したメッセージカードと、カナダの子どもたちが書いたメッセージカードの交換が行われました。
学校訪問交流事業(令和元年7月4日)
事前キャンプ中の7月4日、車いすラグビーカナダチームが、おおぞら小学校児童、第三中学校生徒と交流事業を行いました。
カナダチームは、三沢市の子どもたちと交流を持つことを楽しみにしているとともに、とても重要な取組だと考えており、練習の合間を縫って、学校を訪問しました。
中学生が交流事業を行うこと、小中学生が合同で交流事業を行うことのいずれも、当市では初めてのことでしたが、ボランティアの通訳の方々などを介して、カナダチームの方々が児童生徒に話しかけることで、子どもたちも積極的にコミュニケーションを取っていました。
車いすラグビーの体験では、競技用車いすの操作方法について学び、ミニゲームを行いました。
初めて聞く衝突音や衝撃に、子どもたちは驚きながらも、楽しんでいました。
給食を一緒に食べながら、車いすラグビーのことやお互いの普段の生活について話し、また、おおぞら小、第三中学校、カナダの子どもたちそれぞれが書いたメッセージカードを交換することで、お互いの絆が深まったようでした。
子どもたちからは、カナダチームがバスに乗り込むまで、大きな声援が送られました。
車いすラグビーカナダチーム事前キャンプ(令和元年6月30日~7月10日)
三沢市で通算2回目となる車いすラグビーカナダチームの事前キャンプが、6月30日から行われました。
昨年10月以来のキャンプとなりましたが、初めて三沢を訪れる選手も多く参加しました。
来年の東京パラリンピック大会への出場をかけた大会が8月に開催されることとなっており、出場権を勝ち取るために、力の入った練習が続きました。
7月4日からは、日本代表チームが合流し、合同トレーニングや練習試合を行いました。
また、キャンプ期間中には、おおぞら学校と第三中学校の児童生徒や、七戸養護学校中等部と七戸中学校の生徒との車いすラグビーの体験型交流事業も行いました。
事前キャンプには、市民ボランティアの方々やみさわ国際交流協会の方々など、大変多くの方にご協力をいただき、おいらせ農協や三沢漁協の方々が地元の食材を使った料理を提供いただくなど、市をあげての対応となりましたが、カナダチームはもとより、日本チームの方々からも、三沢市のおもてなしに感謝の言葉をいただきました。
次回のキャンプは10月に行われる予定です。