ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種について

 HPVワクチンは、平成256月から、積極的な勧奨を一時的に差し控えていましたが、令和311月に、専門家の評価により「HPVワクチンの積極的勧奨を差し控えている状態を終了させることが妥当」とされ、対象者へ個別通知による勧奨を再開しております。

9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)の定期接種化について

令和54月からシルガード9を定期接種で使用可能とする方針が了承されました。

シルガード9についての情報は、厚生労働省ホームページ「9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について」をご覧ください。

HPV(ヒトパピローマウイルス)感染症について

 子宮頸がんは、子宮頸部にできるがんで、日本では年間11,000人が発症し、約2900人が亡くなっています。若い世代の女性のがんの中で多くを占めます。子宮頸がんはHPVというウイルスの感染によっておこるといわれています。HPVには200種類以上のタイプがあり、子宮頸がんの原因となるタイプは少なくとも15種類あることがわかっています。発がん性HPVに感染しても、多くの場合、感染は一時的で、ウイルスは自然に排出されますが、ウイルスが排出されずに感染した状態が長期間続く場合があります。そのうち、ごく一部のケースで数年~数十年かけて前がん病変(がんになる手前の細胞)の状態を経て子宮頸がんを発症します。

予防接種の有効性

 サーバリックスおよびガーダシルは、子宮頸がんをおこしやす種類(型)であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の5070%を防ぎます。シルガード9は、HPV16型と18型に加え、ほかの5種類のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の8090%を防ぎます。ただし、HPVワクチンの接種を受けた場合でも、免疫が不十分である場合や、ワクチンでは予防できない型による子宮頸がんの可能性があり得ますので、20歳を過ぎたら定期的に子宮頚がん検診をうけることが大切です。

 対象者

以下の条件にすべて該当する方

・接種日現在、三沢市に住民登録がある方

・平成942日~平成2441日生まれの女子

 標準的な接種年齢

中学1年生の間に2回または3回接種(13歳となる日の属する年度の当日から年度の末日までの期間)

※接種を完了させるためには、おおむね6か月ほどの期間が必要となりますのでご注意ください。

(三沢市では中学1年生の年度に予診票を送付しております。小学校6年生の間に接種を希望される場合は健康推進課までご連絡ください)

接種期限

・平成20年4月2日~平成2441日生まれの女子(令和5年度に小学校6年生~中学校3年生の女子):16歳となる日の属する年度の末日まで

・平成942日~平成20年4月1日生まれの女子(キャッチアップ対象者):令和7331日まで

※対象期間を過ぎた場合の接種費用は自己負担となりますのでご注意ください。

使用ワクチンと接種間隔

 HPVワクチンには、サーバリックス、ガーダシル、シルガード9の3種類のワクチンがあります。

間隔をあけて、同じワクチンを合計23回接種します。

接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数が異なります。

 一般的な接種スケジュールで接種できない場合

※1    1回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上あけます。5か月未満である場合、3回目の接種が必要になります。

※2・3 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※2)、3回目は2回目から3か月以上(※3)あけます。

※4・5 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の1か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※4)、3回目は1回目から5か月以上、2回目から2か月半以上(※5)あけます。

委託医療機関

下記の医療機関にご予約のうえ、受診してください。

医療機関名

住所

取り扱いワクチン

電話番号

シルガード9

ガーダシル

サーバリックス

すずき小児科

三沢市下久保2-1-6

○※1

0176-52-6555

三沢市立三沢病院

三沢市大字三沢字堀口164-65

×

0176-53-2161

青い森こどもアレルギークリニック

おいらせ町住吉4-50-2109

○※1

0176-58-7400

こんの医院

おいらせ町中野平40-1

×

0178-56-8066

1 サーバリックスを希望される方は事前に医療機関へお問合せください。

2 三沢市立市民病院で接種をご希望の方は、小学6年生~中学3年生の方は小児科へ、高校1年生以上の方は産婦人科へご予約ください。

 接種時に持参するもの

・母子健康手帳

・予防接種予診票(事前に必要事項を記入)

予診票の再発行について

予診票を紛失等された場合は再発行が可能です。

 再発行申請は(1)窓口申請、(2)電子申請があります。

(1)窓口申請:母子健康手帳をお持ちの上、健康推進課の窓口までお越しください。

(2)電子申請:「三沢市電子申請サービス定期予防接種予診票発行・再発行申請」へアクセスし、申請してください。    

 ※電子申請での受付は、郵送までに2週間程度お時間をいただく場合があります。お急ぎの際は、健康推進課にお問い合わせの上、窓口にお越しください。

接種費用

無料(対象年齢以外で接種する場合は有料です)

 受診時の留意事項

当日は原則として保護者が同伴してください。 (16歳未満)

新型コロナウイルスワクチンとの接種間隔について

 新型コロナウイルスワクチンとそれ以外のワクチンの接種間隔は、互いに、片方のワクチンを受けてから2週間以上間隔をあけてください。

また、新型コロナウイルスワクチンの1回目と2回目の間はできるだけ他の予防接種は避けてください。

 市外の医療機関で接種を希望される方

 三沢市の委託医療機関で接種できない場合、市外の医療機関で予防接種を受けられる制度があります。

  県内で接種を希望する場合

 「広域予防接種協力医療機関」で無料で接種できます。

接種予定の医療機関が協力医療機関かどうかわからない場合は、健康推進課へお問い合わせください。

 県外で接種を希望する場合

医療機関(市町村の場合もあります)宛ての依頼書が必要となります。

接種前に、希望医療機関(市町村の場合もあります)へ、「三沢市からの依頼書があれば予防接種が可能か」を確認してください。

接種が可能な場合、健康推進課へ「三沢市定期予防接種実施依頼書交付申請書 」を提出してください。(郵送及び電子申請可)

 予防接種にかかる費用は、後日申請により償還払い(上限額あり)となります。

電子申請について

三沢市定期予防接種実施依頼書交付申請は電子申請も可能です

三沢市電子申請サービス定期予防接種実施依頼書交付申請」へアクセスし、申請してください。    

HPVワクチン接種後の主な副反応

  HPVワクチン接種後には、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。

 まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。

 一般的に、ワクチン接種では、副反応による健康被害(病気になったり障害が残ったりすること)が、極めて稀ではあるものの、なくすことができないことから、救済制度が設けられています。救済制度では、予防接種によって健康被害が生じ、医療機関で治療が必要になったり、障害が残ったりした場合に、予防接種法に基づく救済(医療費・障害年金等の給付)が受けられます。

厚生労働省のリーフレット類について

小学校6年~高校1年相当 女の子と保護者の方へ大切なお知らせ (詳細版)  

平成9年度~平成19年度生まれの女子の方向けのリーフレット 

シルガード9の定期接種化について(小学校6年生~高校1年生相当向けリーフレット)  

シルガード9の定期接種化について(キャッチアップ対象者向けリーフレット)