ラムサール条約登録湿地 仏沼
仏沼ってどんなところ?
仏沼は、三沢市北部、東側の太平洋と西側の小川原湖との間に位置するヨシ原が広がる222haの低層湿地です。
約6000年ほど前は、小川原湖とつながっていたラグーン(潟湖)となっていましたが、一帯を農地利用するために、1963 年から干拓事業が行われました。同時期に減反政策も実施され、初年度のみ一部で作付けが行われたものの、その後は休耕地となった一方で、水田としての機能を維持するための火入れや小川原湖への排水などの管理措置が継続して取られていました。
さらに、夏に吹く冷たい東風であるヤマセ、秋から冬にかけて吹く八甲田おろしの影響により、高山性の植物群落、干拓地には背丈の低い植物が育成される自然環境が形成されました。
こうした条件が重なり、当時「幻の鳥」とされていたオオセッカをはじめ、チュウヒ、コジュリンなどの鳥類や、貴重なトンボ・チョウ類を含む多くの希少種、渡り鳥の生息地として国際的に高く評価され、平成17年11月8日にラムサール条約登録湿地となりました。
春の仏沼風景 秋の仏沼風景
ラムサール条約ってなに?
正式名称 【特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約】
(Convention on Wetlands of International Importance especially as Waterfowl Habitat)
1971年2月2日、イランのラムサールで開催された「湿地及び水鳥の保全のための国際会議」において採択された、水鳥の生息地として国際的に重要な湿地及びそこに生息・生育する動植物の保全を促し、湿地の賢明な利用を進めることを目的とする条約で、「保全(・再生)」と「ワイズユース(賢明な利用)」、これらを促進する「交流、学習(CEPA)」の3つの考え方のもとに成り立っています。
詳しくはこちら→環境省HP ラムサール条約と条約湿地 ラムサール条約とは
オオセッカってどんな鳥?
【三沢市の鳥】に指定され、環境省レッドリストにも登録(絶滅危惧ⅠB類 EN)されている貴重な鳥。
大きさは約13~14cm程、中層ヨシが生息する環境を好み、ヨシの下部に営巣します。繁殖の季節にはオスが草原から舞うように飛び上がり、求愛の鳴き声を上げます。
1883年に東京などで発見、翌年1884年に新種として発表され、1936年に宮城県の蒲生湿地で繁殖が確認されるまで繁殖地がわからない【幻の鳥】でした。その後存在を確認できなくなり、絶滅したと考えられていましたが、1972年に青森県の津軽地方にて再発見、翌年には三沢市仏沼での生息が確認されました。その後調査が進み、オオセッカは仏沼を世界最大の繁殖地としていることが確認されました。
ほかにはどんな生き物たちが生息しているの?
鳥類 ウズラ・コジュリン・チュウヒ
植物・トンボ ニッコウキスゲ・ナミキソウ・キイトトンボ・チョウトンボ
などなど、数多くの動植物が生息しています。
〇オススメの観察コースは?
1.三角池コース 所要時間 1時間~ 約2.0km
2.市営牧場沿いコース 所要時間~2時間 約3.0km
3.平成池コース 所要時間~2時間 約3.0km
※時期により移動が困難な場合がございますのでご注意ください。
観察するときに便利なものは?
長袖長ズボン・長靴・帽子・手袋・タオル・飲みもの・虫よけスプレー・双眼鏡・雨具 など
※動植物の採取はおやめください。
アクセス方法など

〇仏沼県道側・国道側いずれの入り口までも
青い森鉄道三沢駅から 車で約30分
道の駅三沢斗南藩記念観光村から 車で約10分
三沢空港から 車で約20分
●仮設トイレを各駐車場に1基ずつ設置しています。
(毎年5月から10月末まで)
●自動販売機・ごみ箱・休憩施設はございません。
●仏沼周辺の農道は農家の皆さんが利用しています。
車の放置や道を塞ぐ駐車は絶対におやめください。
仏沼の生物たち
鳥類
・オオセッカ ・コヨシキリ
・コジュリン ・オオヨシキリ

トンボ類
・エゾイトトンボ ・ホソミオツネントンボ
・ヨツボシトンボ ・アジアイトトンボ
この他にも様々な生物が生息しております!
※仏沼自然保護監視員 撮影(2022-2024)


