あおもりグローバルアカデミー2019ダイジェスト
あおもりグローバルアカデミー2019ダイジェスト
開催日程(全3回)
第1回 2019年11月16日(土)~17日(日)
第2回 2019年11月30日(土)~12月1日(日)
第3回 2019年12月14日(土)~15日(日)
プログラム
日程 | 内容 |
【第1回】
<1日目> 11月16日(土)
<2日目> 11月17日(日) |
<1日目> 【世界、日本、青森を知る講座】 講師:元外交官 長谷川晋氏 【異文化コミュニケーション講座】 <2日目> |
【第2回】
<1日目> 11月30日(土)
<2日目> 12月1日(日)
|
<1日目> 【世界、日本を知る講座】 木村大輔氏 ☆公開講座(2) 【世界、日本を知る講座】 講師:政治アナリスト 渡瀬裕哉氏 【参加者交流会】 <2日目>
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【第3回】
<1日目> 12月14日(土)
<2日目> 12月15日(日) |
<1日目> <2日目>
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全3回ダイジェスト
第1回1日目 11月16日(土)
●開講式
今年度も県内からグローバルな視野を持って活躍したいという意欲溢れる受講生が集まりました。開講式では、グローバル人財養成セミナー実行委員会代表と三沢市長から激励の言葉があり、受講生は緊張した様子でしたが、それと同時にこれからはじまるセミナーに向けての意気込みが伝わってきました。
●世界、日本、青森を知る講座「国際社会と日本」
講師:元駐イラク、チュニジア特命全権大使 長谷川 晋氏
元駐イラク、チュニジア特命全権大使である長谷川氏を招いての講座。在任時、世界から見た日本の地位や評価など、外交官として活躍された長谷川氏の視点から「国際社会と日本」を語っていただきました。イラク、チュニジア、タイ、イスラエルなど、世界各地で勤務した経験がある長谷川氏だからこそ語れる体験や世界観のお話は、大変貴重なものでした。
●異文化コミュニケーション講座「ワールドカフェ -World Café-」
講師:八戸学院大学准教授 グレゴリー・アンソニー氏
サポーター:三沢市教育委員会 ALT エイダン・モリソン氏 モーガン・ゾラ―氏
八戸学院大学准教授のアンソニー先生にファシリテーターを務めていただき、三沢市教育委員会ALTのモリソン先生とゾラ―先生をサポーターとして、英会話を楽しむことを目的にワールドカフェを行いました。三沢市在住の外国人の方々(主にアメリカ人)と「外国人から見た青森の魅力」について、英語で意見交換。堂々とコミュニケーションしている受講生や、少し緊張している受講生など反応は様々でしたが、外国人による新しい角度からの意見、アイディアにたくさんの刺激を受けていました。
●日米交流講演会・異文化交流会(レセプション)
講師:在札幌米国総領事館 総領事 アンドリュー・リー氏
ワールドカフェの後は、三沢市国際交流教育センターから米軍三沢基地内へと会場を移して日米交流講演会が行われました。
在札幌米国総領事館のアンドリュー・リー総領事を講師に迎え、“The Importance of People-to-people Diplomacy in the Changing World”(変化し続ける世界で…人と人との外交の重要性)を演題にお話していただきました。外交とは何かを考えた時、一般の個人間における外交を例示し、最も有効で効果的な方法が人と人との外交であり、「この講演を聞いて皆さん自身が外交官であると感じてほしい。」と述べておられました。
リー総領事の講演の後には異文化交流会(レセプション)が開かれ、受講生はセミナーの講師陣や米軍関係者の方々と楽しく食事をとりながら交流を深めました。
ほとんどの受講生にとって米軍三沢基地の中で食事するのは初めての経験であり、たくさんの外国人と生の英語でコミュニケーションできる機会ということもあって、受講生は積極的に英会話を楽しむなど充実した時間を過ごしていました。
第1回目2日目 11月17日(日)
講師:パスファインダーズ・ジャパン株式会社代表 テルミ・ラスカウスキー氏
ファシリテーター:山根京子氏
2日目最初の講座は、テルミ・ラスカウスキー氏によるグローバルビジネス講座。ラスカウスキー氏本人はアメリカ・ワシントン州のシアトルからオンラインで講座を行い、セミナー会場では山根氏がファシリテーターを務めるといった形式で実施されました。
「ビジネスモデルキャンバス」というフォームを使いながら、顧客との関係やキーパートナーなど9つの要素から視覚的にビジネスモデルを把握し、それをもとにしてグループごとに実際の「商品」を考え、発表しました。りんごをモチーフにした商品とサービスであったり、ローカル旅行の情報サービス等色々なアイディアが生まれましたが、「商品」を売り込む側に対しての投資者側(シャーク,Shark)のするどいコメントもなかなか興味深いものでした。
●ハーベスティング(振り返り)・グループディスカッション
ファシリテーター:三沢市政策部国際交流課長 堀 憲明
第1回セミナーを振り返りながら、お互いどのように感じたのか、目指すグローバル人材とは何か、今後どうしていきたいのかを話し合うハーベスティングを行いました。それぞれの学びや気づきをメンバー間で共有し、多様な価値観と共感からお互いのモチベーションを上げ、最終的なアクション(行動)につなげることが目的です。最後のグループディスカッションでは、米軍三沢基地内で行うフィールドワークに向けた準備をグループごとに行いました。
第2回目1日目 11月30日(土)
●公開講座(1) 世界、日本を知る講座「SDGsから未来を考える」
講師:一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT) 木村 大輔氏
国連が採択した世界共通の「持続可能な開発目標(SDGs)」の実現を目指し、個人として何ができるのかを深く考える内容の講座でした。与えられたキーワードから、2030年にはどのようなものが開発され、それによって未来はどうなっているのかを考えたり、よく見かける張り紙に文言を加えSDGsからの視点のメッセージに変えるワークを通し、グローバルマインドで物事をとらえて意識すること、柔軟な思考や創造力が必要だということを学びました。受講生からは「あまりに進んだ考え方で衝撃を受けた。」「今まで考えもしなかったことを考えることができて良かった。」などの感想があり、大好評でした。
●公開講座(2) 世界、日本を知る講座「トランプ・共和党VS 民主党、二大政党の本質を知る」
講師:パシフィック・アライアンス総研株式会社 代表取締役 渡瀬 裕哉氏
日系・外資系ファンド30社以上にトランプ政権の動向に関するポリティカルアナリスを提供する国際情勢アナリストの渡瀬氏から米国政治について講義していただきました。経済活動や道徳、伝統的価値観を重んじる民主党と共和党の違い、そうした中でのトランプ政権の立ち位置などについて解説。受講生からは「アメリカの政治的構造が理解できた。」「あまり米国政治を学ぶ機会はなかったのでとても勉強になった。」「普段聞けない貴重な話が聞けた。」などの声が聞かれました。
この日の夜は、講師陣と受講生の交流を図るため、参加者交流会を開催。この交流会を通して、講師の方を含めた参加者間でより深い話ができたようです。バックグラウンドが違う人のそれぞれのライフスタイルや価値観をお互い共有することで、新たな発見があったり、意外な共通点を見つけたり、皆さんが交流を楽しんでいました。
第2回2日目 12月1日(日)
●異文化コミュニケーション講座(2)
講師:八戸学院大学 准教授 グレゴリー・アンソニー氏
サポーター:三沢市教育委員会 ALT エイダン・モリソン氏 モーガン・ゾラ―氏
異文化コミュニケーション講座の2回目。普段当たり前に使っていても、意外と使い方を間違えがちな外来語や和製英語を紹介。また、おでんやこたつなど日本独自のものを英語で説明するワークを行いました。その後、アメリカ人と日本人の文化的背景を比較し、米軍三沢基地でのインタビュー調査の際、アメリカ人にどのようにアプローチしていくかを考えながら、フィールドワークの準備を行いました。
●世界、青森を知る講座「青森発グローバルビジネスの現状と今後の可能性」
講師:株式会社MakeMii 代表取締役 外崎 真由美氏
台湾人を対象としたビジネスを支援する会社を立ち上げた外崎氏の講座。台湾の情勢や台湾人の気質などを紹介し、ビジネスを行う上で何が大切なのかを自分の体験を交えて講演してくださいました。受講生の中には、台湾で仕事をした経験がある人やこれから台湾でのビジネスを考えている人もおり、外崎氏に台湾のことについて積極的に質問していました。
●ハーベスティング(振り返り)・グループディスカッション
ファシリテーター:三沢市政策部国際交流課長 堀 憲明
グローバルアカデミー第2回セミナーの振り返りを行いました。今回のプログラムで印象に残ったこと、学んだこと、確信を得たことなどを振り返り、それをふまえて明日からの行動の変化を明確にしました。グループでの対話や共通点を書き出すことでお互いの気づきを共有し、次の行動につなげるモチベーションアップにもつながりました。
第3回1日目 12月14日(土)
●異文化コミュニケーション講座(3)(フィールドワーク準備)
講師:八戸学院大学准教授 グレゴリー・アンソニー氏
サポーター:三沢市教育委員会 ALT エイダン・モリソン氏 モーガン・ゾラ―氏
フィールドワークに向けての最終準備。アンソニー先生、モリソン先生、ゾラ―先生とインタビューのリハーサルをして、どのようにしたら外国人の買物客に立ち止まってもらえるか、どのような言い回しの英語が良いかなどについてアドバイスをもらいながら本番に向けてより良いアプローチができるよう練習しました。あとは実践あるのみ!
国際交流教育センターからバスで米軍三沢基地内に移動し、会場のBX(ショッピングセンター)に到着。さっそく来店したアメリカ人に英語でのインタビューを開始しました。雨のせいかショッピングに来る人は例年より少ない中、始めは緊張した様子で話しかけるのを戸惑っている受講生もいましたが、慣れてくると積極的にインタビューする姿も。グループAは「基地外の好きなレストラン」、グループBは「奥入瀬渓流」、グループCは「青森県のローカルフード」、グループDは「フルーツ狩り」について調査しました。各グループとも、帽子やコスチューム、色彩豊かなポスターなどを使って、通りすがりの人を惹きつけるために工夫を凝らしていました。
第3回1日目 12月15日(日)
●異文化コミュニケーション講座(5)(プレゼンテーション)
講師:八戸学院大学准教授 グレゴリー・アンソニー氏
サポーター:三沢市教育委員会 ALT エイダン・モリソン氏 モーガン・ゾラ―氏
前夜遅くまで資料づくりした努力が報われるはずのプレゼンテーションの日。説明は日本語と英語の両方を使い、各グループがそれぞれ自分達の調査した結果について発表しました。調査前に予想していた結果と違い、意外な結果になったグループや、新たな発見のあったグループ、どのグループのプレゼンテーションも大変興味深く、お互いに質問が多く出されるなど、ディスカッションにも熱がこもっていました。
●ハーベスティング(振り返り)
ファシリテーター:三沢市政策部国際交流課長 堀 憲明
「It’s got to be SMART, not SEXY」と題し、S(specific) M(measurable) A(achievable) R(relevant) T(time-bound)を考えながら、各々の目標を設定し、それを紙に書いて目標宣言してもらいました。受講生は「2020年までに基地内大学に留学する。」「英語のキャリアアップをするために、英検、TOEICを目指す。」などそれぞれの思いを宣言しました。